そして、彼は考えるのをやめました。5 (ページ20)

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Episode215 ページ20

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タママはランニングマシーンに乗って、
程よい速さでランニングをしていた。

「……？」

すると、ランニングマシーンは変化して、
ベルト部分が円形に変化する。

突然、ランニングマシーンが変化して、
タママも驚きを隠せずに、目を見開いていた。

段々と速くなっていくベルト部分に、
タママは驚きながらも意地を張って走り続ける。

「ゔおぉぉぉっ！うおぉ！うおぉ！うおぉ！」

とても高いスピードに、
タママは血走った目で走っていたが、
耐えきれなかったのか倒れてしまい、

そのまま、円形になったベルト部分に張り付いて、
タママ自身も回転していた。

＿＿＿＿＿＿＿＿

「…………」

地下室の別の部屋ではギララが
パンを広げて黙々と食べている姿が映る。

ゴミ袋もちゃんと用意して、
パンを飲み込んでゴミ袋に入れて、
また次のパンを食べようとカレーパンの袋を開けた。

ガサッ

「…………」

突然、掠れた音が聞こえたギララは、
カレーパンを食べながら後ろを振り向く。

すると、そこには大きなムカデやらヤスデやら
ダンゴムシなどの多足類がギララの目の前に襲い掛かる。

多足類を苦手とするギララはすぐさま逃げようとしたが、
間に合わずに多足類の下敷きになる。

ギララは気を失っているのか不明だが、
白目を剥いていたのだった。

＿＿＿＿＿＿＿＿

「天に星、地に花。人に肺。美しきかな。うううっ！」

地下室の別の所には、ドロロが育てたであろう
トマトやトウモロコシ。そして、綺麗な花。

それらの植物にドロロはじょうろで水を撒く。

ドロロが地球について美しい物だと
喋っていた途中で情けない悲鳴を上げる。

彼が育てていないであろう植物が、
ドロロの手を噛み付いて、だんだんと青い皮膚が赤くなる。

「うわあぁっ！うわぁー！」

彼の手に噛み付いている植物を振り回して、
ドロロは悲鳴を上げていたのだった。

＿＿＿＿＿＿＿＿

「何とかしてよ！アンタ隊長なんでしょ！？」

「え？」

漫画を読みながら夏美の言葉に遅く反応するケロロ。

「燃えないゴミを出す日に困っちゃうんだよね…」

「もう勘弁できん！独房へ放り込め！」

「横暴ですよぉ…」

「重大な裏切り行為でござる！」

クルルのあまりにも酷い行為に3人はケロロに訴え掛ける。

ギララは何も言わないというよりかは
ケロロの部屋へ恐らく小隊の誰かに連れて来られ、
頭に大きなダンゴムシを乗っけてまだ倒れていた。