そして、彼は考えるのをやめました。5 (ページ16)

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Episode211 ページ16

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「止めに入る雰囲気じゃないわよねぇ」

「我々は我々で楽しむしかないでありますなぁ」

「雪合戦も良いけど…やっぱ雪だるまも作らないとね」

ハイレベルな雪合戦をしていく2人を止めれず、
雪だるまを作っていく9人。

モアと夏美とドロロは普通の雪だるまを。
小雪とケロロは完成度の高いガンプラを。

タママはケロロの雪だるまを。ギララはみかんを。
冬樹と桃華は3人とは違った雪だるまを作っていた。
＿＿＿＿＿＿＿＿

「雪遊びをした後の食事は
また格別に美味そうでありますなぁ！

ギララ、他の人の事も考えて食べなよ」

「マジで最近ギララ先輩の胃袋尋常じゃありませんもん」

こたつに入って鍋が出来上がるのを待っていると、
ケロロとタママは鍋を凝視するギララに注意する。

ギララは二人に視線を移して「はい」と返事をした。

「ゲロゲロゲロゲロ……あ…あれ？」

「軍曹？どうしたの？」

「なんか…痒くなってきたんですけど…」

「あー、ボクもですぅ！」

こたつの中で赤くなった腕や足を掻きながら
言うケロロとタママ。

「しもやけよ！アンタたち…それ裸なんだ…」

「なんと…雪にそんなトラップが仕掛けてあったとは…」

こたつから出てしもやけに耐えきれなくなった
ケロロとタママは痒そうに体を掻く。

しかし、ドロロとギララの2人は、
雪遊びをしたのにも関わらず、
体を掻いている描写が無かった。

「これはたまらんであります！
雪はこりごりでありまーす！！」

そう叫びつつも、ケロロは何度も何度も、
体を掻いていたのであった。

［こうして、地球人類は侵略者の
魔の手から救われたのであった。

………あ、そういえば…］

「(持久戦か…。昔を思い出します)」

「(…は、はて。俺は…何をしてたんだったか…)」

［お疲れさまです。］

辺りは暗くなっているが、
まだ雪合戦をしていたギロロとポール。

雪玉を作りながら昔の事を思い出すポールと、
雪玉を持って空を見て段々と冷静になるギロロ。

そんなギロロとポールにナレーターは
労苦をねぎらっていたのだった。