そして、彼は考えるのをやめました。5 (ページ14)

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Episode209 ページ14

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ギララは補欠から審判へと変わってしまい、
『補欠』から『審判』と文字を変えて、
ホワイトボードには紅組白組チーム。

それぞれのイラストが描かれてあった。

しかし、そのイラストは顔と言えるのか、
言えないのかよく分からない範囲であった。

「ボクの足手まといにならないよう着いてくるですぅ」

「ホッホッホ。かしこまりました」

「おりゃー！先制攻撃やぁ！」

どんどん作っておいた雪玉を投げまくるケロロ。

四角い雪の盾に守られながら、
彼が玉切れになるように静かに待つ。

「しまったぁ！玉切れでありまーす！」

「今だっ！………たっ…！まぁ…」

ケロロの嘘にまんまと騙されたタママは
嬉しそうに顔を出すが、残りの一球が
顔面に当たってしまい、唖然とする。

タママが当たった様子を見た審判ギララは、
ホワイトボードに描かれてあった

タママっぽいイラストに☓印を書いた。

「ゲーロゲロゲロ。まだまだ甘いのぉ、タママくん。
雪玉が命中したものは即退場。

……ゲロ！？な、太陽を背に！？」

「貰いました」

ポールの存在に遅れて気付いたケロロ。

しかし、時すでに遅しであり、
ポールはケロロ目掛けて雪玉を投げる。

しかし、ケロロは走って行き、
盾から出て来て、ドロロを担いでいた。

「エ」

その時、ドロロの脳内には若かりし頃が蘇った。

＿＿＿＿＿＿＿＿

「くらえっ！」

「わぁっ！」

ドッジボールなのか、幼きギロロが投げた玉に
ケロロは先程のようにドロロを盾にして
自分が当たらないようにした。

「酷いよケロロくん…友達な゛の゛に゛ぃ…」

「わり☆」

泣きながら言うドロロであったが、
ケロロは悪びれる様子もなく軽く謝っただけであった。

＿＿＿＿＿＿＿＿

「友達なのに…」

「ゲロ…」

［ドロロ、過去のトラウマに囚われた上にアウト］

トラウマスイッチが入って、氷の盾の間で
体育座りをしながら泣きそうな声で言うドロロ。

ドロロがアウトになって、ギララは
それっぽいドロロの顔イラストを☓にした。

「すまん、ドロロ…！
勝ち抜くためには…仕方なかったんであります！

……おわっ！ケロ？」

ケロロが気を抜いている隙に雪玉が降ってきて
1つの雪玉がケロロの頭に当たる。

ギララは雪玉に当たったケロロを見て☓を付けた。
フォワードである2人が一気に戦力外になってしまった。

「オッホッホッホッホ。油断大敵ですぞ、ケロロ殿」

「恐るべし…」