そして、彼は考えるのをやめました。4 (ページ49)

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Episode194 ページ49

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「電話…だと！？」

「まさか…こちらの作戦がバレたのでは？」

電話の受話器を取りながら夏美が
困ったような表情をして言い、
その電話の相手はまさかのケロロ父。

ケロロは食べようとしていたいきなり団子を
口に入れて固まったのだった。

「とにかく…出なさいよ…」

「ケロォ…」

夏美から受話器を渡されて、
渋々ソファーから立つケロロはそれを貰う。

「げ、ゲロゲロ？お電話代わり「違うわよ」」

電話の出方が違っているケロロを
夏美は指摘して、指摘されたケロロは

慌てて受話器を耳に当てて話した。

「ゲロゲロ？お電話代わりました」

＿＿＿＿

「おー、ケロロかぁ！」

〈父上…〉

「元気そうな声たい。それにしてん…
ごちゃごちゃしとったやねー、こん星は」

電車や人の話し声がありながらも、
アンチバリアを張ってケロロに連絡をするケロロの父。

＿＿＿＿

「あのー…今何処に？」

〈あー…よう分からんばってん、デカか駅にこたあある〉

いつの間にか、部屋の隅でやり取りをするケロロに
夏美は汗マークがありながらも黙って見届ける。

＿＿＿＿

〈す、すぐに迎えに行くであります！〉

「あー、よかよか。もう来んで良かとケロロ。
こん星は人がやたら多くて空気の汚かぁ！

父さんすっかり疲れてしもうたばい。
だけん、今回は帰るけん」

公衆電話に凭れ掛かりながら、
受話器を持って言うケロロの父。

地球に来るだけでも疲れてしまったみたいだ。

＿＿＿＿

「か、帰るですとぉ！？」

〈カエルだけにもう帰るちゃあ！ハッハッハッハ！〉

「我輩の仕事ぶりを見るのは…？」

ケロロの父の親父ギャグに、
聞こえているのか呆れたような顔で聞く夏美と、
汗を垂らして別の質問をしたケロロ。