■Episode187 ページ42
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【ケロロ 父キタル父カエル であります】
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[日向家、某日]
「………出来た。塗装前でこの完成度とは…。
こちらのやる気も自ずと高まろうというもの…」
相変わらず、ケロロはガンプラに励んでおり、
地球侵略は放棄であった。
「ケロロ、やる気が高まってると言ったのか」
「おう、今日の我輩は一味違うであります」
「……貴様ッ!そのやる気を何故
「ゲロ」
ガンプラに対してのやる気が高まっている
ケロロに対して苛立ちを感じたギロロは、
ケロロの胸ぐらを掴んで怒鳴っていた。
ケロロは脂汗をかいているが、
このようなやりとりは最早日常茶飯事である。
「おじさま!ケロン軍の電波をキャッチしました!」
「ほら、ギロロ一大事だよ。
こんなこと言ってる場合じゃないって」
冷蔵庫から出てきたモアは手紙を持ちながら
ケロロに言うと、胸ぐらを掴んでいるギロロを宥める。
ようやく開放されたのかケロロは安堵していた。
「読み上げます。
『ケロロ、主はなんばしよっとなぁ。
「ゲロォ!?」
何処かで聞いたことあるような文をモアが
読み上げていると、ケロロは分かりやすく反応をする。
「『心配やけん。出張んついでに覗きに行くばい。
もし何もせんとてれーっとしとるよんなら、
ぼてくりこかすぞ!! 親愛なる父より』」
「(父上が…っ…、く、来るぅ!?)」
どうやら、ケロロ父からの手紙のようで、
口を開けて冷や汗をかいて、
ガンプラを持ちながらケロロ父が来ることに
とても焦りを感じているようだった。
________
「つまり、隊長殿の父君が、
我が隊の現状を見に来られると…」
「軍曹さんのお父さんってどんな人ですかぁ?」
事の顛末を聞いたケロロ以外の小隊5名。
ケロロの部屋の床に座って、
まだガンプラを持ちながら啞然としている
ケロロをギロロ、タママ、ギララは見ていた。
タママはあまりケロロの父のことを知らないのか、
疑問に思いながらもどういう人なのか聞いてみる。
「クックックー。隊長の親父さんは伝説の鬼軍曹さァ」
「第三重ウルル戦役では一人で
敵3個中隊を全滅させたという…」
「難攻不落と言われたソリモン要塞に
一番乗りしたそうでござる」
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パルリーナ(プロフ) - Irobiさん» いえいえ! (2021年7月12日 20時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - パルリーナさん» いつもありがとうございます! (2021年7月12日 7時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
パルリーナ(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2021年7月12日 5時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Irobi | 作成日時:2021年7月12日 1時