Episode186 ページ41
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「うん、アイツがね…。あれっ、ギロロは?」
会場を見渡すと、ギロロの姿は何処にも居なく、
一方のギロロは静かに学校を去っていく。
とてもカッコいい事をする物である。
「我輩としたことが…何たる不覚…!
しかし…急げばまだチャンスはあるであります!
恩を売って売って売りまくるでありまーす!
目指せ!ガンプラ100個ー!夏美殿ー!
遅れてすまなかったな。さ!走ろう!」
新たなペコポン人スーツを纏ったケロロは、
頭部に気を付けながらも学校へと乗り込んで、
大きな音を立てて夏美に手を差し伸べる。
しかし、時すでに遅し。
「もう走った」
「ゲロォ!?ガ、ガ、ガ……ガンプラ100個がぁぁぁ!!!」
[ケロロの恩、見事に売れ残り]
ちょっとしたハプニングもあったが、
何だかんだ運動会は見事に成功して、
幕を下ろす事が出来たのだった。
________
そして、運動会も終わって夜を迎える。
焚き火をしているギロロの後ろから
誰かが歩いてくる音が。
「ギロロ、今日は……」
夏美が微笑みながらギロロに話し掛けると、
そこには丁度食べ頃の焼き芋が。
「丁度良い焼き加減だぞ」
「……ッ!」
ギロロの優しさに夏美はまた微笑み、
ギロロに渡された焼き芋を貰って、
しゃがみこんで焼き芋を食べた。
[秋は…食欲の秋でもある]
「あり?ギララまだ食べんだね」
「…………」
日向家のリビングでは珍しくギララが、
皿に積まれてある焼き芋を一人で黙々と食べていた。
1個、2個、3個と食べ進めるギララに、
ケロロは焼き芋を持ちながらそう言い、
彼も食べながら頷いた。
[しかし、中にも例外がいる者である。
皆!食べるのも良いけど食べ過ぎはダメだよ!]
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パルリーナ(プロフ) - Irobiさん» いえいえ! (2021年7月12日 20時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - パルリーナさん» いつもありがとうございます! (2021年7月12日 7時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
パルリーナ(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2021年7月12日 5時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Irobi | 作成日時:2021年7月12日 1時