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Episode185 ページ40




差し伸べるギロロの手にハチマキを渡す夏美。



「位置についてー!よーい!」



ピストルの音と共に夏美とギロロと走者たちは
力を合わせて一斉に走り出す。



「姉ちゃんと…ギロロ?」



観客席から見ていた冬樹は、夏美と一緒に
走っているギロロを見て不思議に思っていた。

走者達は崩れる事もなく、着々とゴールへと走っていく。



「「1、2!1、2!」」



夏美とギロロも掛け声を合わせて、
共にゴールを目指して走る。

競技が盛り上がる中、会場の少し離れた所から
バイクのブレーキの音が聞こえ、
秋がようやく到着した様子であり、

「ちょっとごめんなさい…!」と
人混みの中へと入って夏美の姿を探した。



「「1、2!1、2!1!」」



「………?」



「夏美ー!!」



「………っ!ママ!」



大きな声で夏美の名前を呼んで、
彼女はその声に気付いたのか、

観客席から探していると手を振っている秋の姿。

秋を見付けた夏美の表情はとても明るかった。



「頑張ってー!」



すると、白組の旗からは『夏美ガンバレ』と
書かれてある凧が上げられ、
凧の横骨には何やら見たことある人物が3人いた。



「おおっ!」



「タマちゃん?」



「うぅ、怖いですぅ…!」



横骨には、縦骨にしがみついで怖がって目を瞑るタママと、
縦骨に掴まって会場を見るドロロ。

横骨の所に器用に座って縦骨に掴まって、
ドロロと同じように会場を見るギララの3人がいた。



「…………(ありがとう…)」



「飛ばすわよ!」



「……ああ!」



夏美の言葉に了承したギロロ。

二人で「1、2」と掛け声を合わせながら、
他の走者よりも速く走っていく。



〈速い!これは速い!〉



「頑張れー!」



〈まさに圧倒的!〉



「頑張ってー!」



冬樹や秋からの声援を貰いながら、
掛け声を合わせて走っていく二人。

そして…。



〈素晴らしいコンビネーションです!
……ゴールイーン!〉



見事にゴールした夏美とギロロ。

実況者の言葉と共に歓声が上がり、
とても盛り上がっており、

夏美にとって忘れられない思い出となった。


そして、夏美が持つ旗は『1』という数字。
一着ということだろう。



「おめでとう!凄いじゃない!」



「ママ…」



「学年新記録だって!姉ちゃん!」



「カッコよかったわよー!夏美!」



夏美が一着を取って、
自分のことのように喜んでいる秋に

夏美は顔を赤らめて照れているようだった。

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パルリーナ(プロフ) - Irobiさん» いえいえ! (2021年7月12日 20時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - パルリーナさん» いつもありがとうございます! (2021年7月12日 7時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
パルリーナ(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2021年7月12日 5時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Irobi | 作成日時:2021年7月12日 1時

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