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Episode184 ページ39




「とにかく邪魔しないで!」



「とーと………あっ。……ゲローーーッ!!」



夏美に怒鳴られてバランスを崩して
ケロロはピンポン玉を落としてしまい、

夏美達は何とか逃げ切れたものの、
ケロロだけは爆発に巻き込まれて吹っ飛んでいく。

アフロ姿と少し炭が付いて、
リレーのコースに落ちてしまった。



「ゲロ…まずいであります。
アンチバリアが壊れたでありま…ゲロ!?」



「『カエルのヌイグルミ』…みーっけ!これ借りまーす!」



カエルのぬいぐるみと勘違いした
借り物競走の走者はケロロを掴んで、

そのままゴールへと走って行った。



「付き合ってられん…」



そんなケロロを見て呆れたギロロは、ふと夏美を見る。

夏美は行われている借り物競走から
目を向けるのをやめて下に俯く。

やはり、周りから見ても元気が無い様子だった。



「こうなったら、残された方法はただ1つ!
射出ゲートオープン!」



「了解」



「ママ殿に代わって我輩が二人三脚を走るであります。
カタパルトスタンバイ!ケロロ、行きまーす!」



夏美を思って、ペコポン人スーツに着替えたケロロは
クルルに合図を送っていざ再び
運動会会場に行こうとしたときだった。


しかし、輸送機からは大きな音が響いた。



「あ、そういえば…頭の分忘れたかも〉



「け、ケロ…」



勢い良く扉に頭…というより顔面をぶつけたケロロ。

ケロロが着ていたペコポン人スーツが外れて、
学校の屋上の方へ落とされてしまい、

案の定、爆発するかのような音で
ペコポン人スーツは落ちてしまった。


穴が開きそうな勢いでコンクリートもヒビ割れており、
そんなペコポン人スーツを着用しようとする
“ある人物”が屋上へとやって来た。



〈お知らせです。
親子二人三脚に出場の方は準備してください〉



「(やっぱりダメか…)」



目的の二人三脚では、秋の姿が見えず、
秋用の白のハチマキを持って
残念そうに肩を落とす夏美。



「あの…棄権させてもらえますか…?」



受付の方まで行って棄権するようお願いしていると、
空から何かが落ちてくる音が聞こえて、
受付の人も夏美も上を見渡す。



「待て」



「………っ!?ギロロ!」



聞き覚えのある声だと夏美が振り返ると、
そこにはケロロが先程着ていたペコポン人スーツを
着用したギロロの姿であった。



「細かい事は後だ。さっさと紐を寄越せ。
戦わずして負けたくは無いだろう?」



「………!うん!」

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パルリーナ(プロフ) - Irobiさん» いえいえ! (2021年7月12日 20時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - パルリーナさん» いつもありがとうございます! (2021年7月12日 7時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
パルリーナ(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2021年7月12日 5時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Irobi | 作成日時:2021年7月12日 1時

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