そして、彼は考えるのをやめました。4 (ページ38)

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Episode183 ページ38

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「げ、ゲロォ…ちょっと待つであります。
これも全て夏美殿の為。

何とかママ殿と二人三脚をして貰う為の作戦で…」

「どんな作戦か聞かせてもらおうじゃないの」

指をポキポキと鳴らしながら
完全にケロロを殴る体制でいる夏美。

「クーックックックックック」

［誰だアンタは］

いきなり、クルルの物真似をするケロロに
ナレーターはストレートにツッコミをしていく

「世にも恐ろしい障害物をコースに配し
誰一人ゴール出来ないようにして
時間を稼ぐ作戦であります。

恐怖の障害物その1。ステーキ！

『ワォ！こんなところにステーキが！ステーキ♪』

推定所要時間5分24秒」

ステーキを使って食べさせようとする作戦のようだ
ここから障害物では無さそうに見えるが…

「障害物その2。限定バージョンガンプラ！

『おぉー！これは…夢にまで見た…。
いや、やっべぇ、これほんとだったんだぁ』

推定所要時間1時間23分40秒。

障害物その3。温泉！

『何だかこんなところに温泉がぁ！？
はぁ！極楽極楽〜♪』

推定所要時間は3泊4日〜♪

こーやって、どんどん時間を稼いで障害物競走を！」

1時間だったり決めては3泊したりなど
既に運動会が終わっている障害物競走。

相変わらず、ケロロの考えた提案は
どれも個性的というか独特である。

〈次は、プログラム番号15。借り物競走です！〉

「ゔわっ！」

「とっくに障害物競走は終わってしまったぞ」

ケロロが温泉で疲れをとっていたが、
障害物競走は終わってしまって、

このままでは順調にいってしまいそうだ。

「ゲロ…。借り物競走ではメモの中に
これを紛れ込ませる作戦であります！」

ケロロの持っているメモ用紙に
目を近付けて買うものメモを見た。

「豚肉100グラムを醤油小さじ1。酒小さじ2…」

「これはっ！昨日の料理番組でやっていた
豚肉と白菜のうま煮のメモ…。

こっちであります！」

間違えてレシピの方を見せてしまったケロロは
慌てつつも、違う紙を出して見せる。

「『血統書つきアンドロメディアンハスキー』
『住宅ローン4800万円』『ニホンカモシカのお尻』
『レンタルビデオの新作ビデオ7泊8日』」

「絶対借りられないものを書いたこのメモを紛れ込ませ…
レースを遅らせる作戦！

次のパン食い競走ではアンパンを
この激辛3500倍カレーパンにすり替え、

スプーンレースでは僅かなショックで爆発する
この特殊なピンポン玉爆弾で……とーとーと…」