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Episode181 ページ36




殆ど秋と一緒にいるギララはこういう場面に 遭遇しているのには慣れているっぽいが、
彼はあまりよく分かっていないらしかった。

作業に取り掛かる男を確認して、
「今でござる」とドロロは合図を送った。



「ほぅ…ここを黒く塗るのでござるな」



「ボクはスクリーントーンを貼ってみるですぅ」



「……………」



「ギララ先輩は見張りをお願いしたいですぅ!」



何をすれば良いのか分からないギララは
突っ立っていたが、タママの指示のおかげで、

ギララは積まれている新聞紙に身を潜めて
見張りをしていた。



「「いざ!」」



筆とカッターナイフを持った二人は
お手伝いするために原稿用紙に入れた。

しかし…。



「アッ…」



「あれ」



力を入れすぎたせいか、原稿用紙が
カッターの跡が入ってしまったり、

線画から筆のインクがはみ出てしまうタママとドロロ。



「思ったよりも難しいもんですねぇ!」



「か、確なる上は…分身の術!」



忍術を使って自分の分身を使ったドロロに

「おー!凄いですぅ!」とタママは
感動しつつも、褒めていた。

9人の分身も混じえていざもう一度筆を入れる。



「エェッ」


「しまったでござる…!」


「あれ」


「おっと」


「やべぇ」


「ひぇ」


「うひゃ」


「アチャー」


「ウッ」


「何!?」



[失敗も10倍!]



しかし、筆を入れた10人であったが、
全員見事に線画からはみ出してしまった。

漫画に慣れていないドロロには、
分身を使っても失敗に終わってしまった。



「うわぁぁっ!」



「原稿が!」



漫画を手伝っている秋は漫画家や
アシスタントの悲鳴が聞こえて

「どうしたの?」と言って様子を伺った。



「なんで…」



そこにはインクやスクリーントーンだらけの
悲惨な漫画原稿があった。

視線を移すと机に身を潜めていた
タママとドロロとギララの姿があった。

ギララ以外の二人は秋を見て苦笑いをした。



「あーっ…」



________



「面目ないでござる」



「ごめんなさいですぅ…」



「…秋さん、ご、め、ん」



秋に見付かって勢い良く土下座をして謝る3人。

ギララは謝罪に言い慣れていないのか、
何故か片言になっていた。



「気持ちは嬉しいけど…大丈夫!
ここでじっとしてて!後少しで終わると思うから…。

………そうだ!タマちゃんとドロちゃんとギラちゃんには
別のお手伝いをして貰いましょう!」

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パルリーナ(プロフ) - Irobiさん» いえいえ! (2021年7月12日 20時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - パルリーナさん» いつもありがとうございます! (2021年7月12日 7時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
パルリーナ(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2021年7月12日 5時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Irobi | 作成日時:2021年7月12日 1時

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