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Episode175 ページ30





ケロロの回想では『UEO』と書かれた
カップ焼きそばのお湯を捨てようとしたが、
麺まで巻き込んで落ち込む冬樹の姿。

表現が独特である。



「来週、僕の学校も運動会なんだよ…」



「ゲロ?うんどうかい?」



声のトーンを落とした冬樹のその言葉に、
ケロロは初めて聞いたのか『運動会』と言う言葉の
イントネーションがバラバラであった。



「たまんないよ…運動音痴の身としては…。
オカルト大会に変更ならないかな…」



[それは無理だよ?冬樹くん]



机に伏して明らかに落ち込む冬樹の姿を
5人はただただ眺めるだけしか出来なかった。

________


「それでは、出場種目を1人2つまで決めてください」



どうやら、夏美のクラスの授業の時間はHR中であり、
黒板には運動会の出場種目が沢山書かれていた。



「夏美がいれば高得点種目はいただきよね!」



「今年は小雪ちゃんもいるし…。
クラス対抗戦はどのクラスの圧勝ね!」



「夏美さん!一緒に頑張りましょう!」



運動音痴な冬樹とは反対に、
運動神経も抜群な夏美は友達からとても期待されていた。



「フフ…ごめんね」



「?」



可愛く笑って、舌を出してウィンクして謝る夏美に
友達は何故彼女が謝っているのを
よく分かっていないのか疑問の声を出す。



「はい!私!親子二人三脚に出まーす!」



「「「えーーーーっ!?」」」



「フフッ!」



席から立ち上がって挙手して立候補する夏美。

彼女にとても期待していたクラスメートは、
全員驚きの声を上げていたのだった。

________



「えーっ!?運動会、ママが来るの!?
聞いてないよ!そんなの…。はぁ…」



「何よぉ!もっと嬉しそうな顔しなさいって!」



「だって…ただでさえ憂鬱なのに
ママにへっぽこなとこ見られたんじゃ…」



秋が来ることに衝撃を受けている冬樹は、
更に衝撃を受けており、夏美は肩を叩きながら
嬉しそうな顔をして彼に言う。


床に水雑巾を掛けて掃除していたギララは、
冬樹と夏美の会話を聞いて水に濡れた雑巾を

バケツの中で絞って2人の方を向いて耳を傾けていた。



「……運動会」



「ねぇ、ギララが住んでるケロン星に
運動会みたいなのってあるの?」



雑巾を絞りながら小さく呟くギララに、
冬樹は暗い顔をしながら聞く。

ギララは冬樹の質問に長く黙り込み、
冬樹と夏美は一粒の汗をかいて生唾を飲み込む。

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パルリーナ(プロフ) - Irobiさん» いえいえ! (2021年7月12日 20時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - パルリーナさん» いつもありがとうございます! (2021年7月12日 7時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
パルリーナ(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2021年7月12日 5時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Irobi | 作成日時:2021年7月12日 1時

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