検索窓
今日:4 hit、昨日:10 hit、合計:18,169 hit

Episode169 ページ24




「な、長かった…何故だろう…。
誰のものよりも輝いて見えるよ…。

さあ、聞かせておくれ。心の起動を…」



5人が倒されてしまった事すら知らないケロロは、
やっと完成するガンプラに感動しつつ、
頭をはめさせようとする。

しかし、精鋭部隊達によって、
ガンプラの箱や部品が付けられていた

プラスチックの板が全て吹っ飛び、
何かが踏まれていく音が響いた。



「ゲロ………はは…は……可笑しいな?
頭が上手くはまらないや…」



冷や汗をかきながら持っていた
ガンプラの頭のパーツをはめようとするが

組み立てられた他の部位は精鋭部隊によって
踏まれてしまい、悲惨な状態になっていた。



「……アイツらッ!許さんぜよッ!!!」



はめようとしていた頭のパーツを握り締め、
泣きながらケロロはそう叫んだ。

____



「わぁっ!」



「姉ちゃん!」



「いったぁ…」



精鋭部隊が来ていないか後ろを確認していた夏美は
油断して転んでしまった。

夏美はとても痛そうに足を触る。



「大丈夫?」



「ダメ…挫いたみたい…。
アタシの事は構わずに行って」



「「「……ッ!」」」



足を挫いて動ける状態ではない夏美。

すると、運悪く誰かの足音が聞こえる。
誰かは大抵予想はつくだろう。



「さあ、桃華お嬢様。一緒に来ていただきますよ」



「嫌です!」



精鋭部隊の1人の男が彼女達の元へと来たのだった。
先程まで攻撃を仕掛けていたポールを差し置いてだ。



「良い加減にしなさいよ、アンタ達!
こんなに嫌がってるのに!」



「邪魔をする者は排除する」



「っ!」



段々と近付いてくる男に3人は動けないままでいる。

すると、天井からいきなり穴が開いて、
天井の壁が精鋭部隊の男目掛けて降ってくる。



「クッ…」



「夏美に手出ししてみろ。脳天に風穴が開くぞ」



「………ッ」



「ギロロ!」



天井からやって来たのはギロロであった。

精鋭部隊に銃を向けるギロロに
「まだそんなに動けたとはな、油断した」と

男は一粒の汗を垂らしてそう言った。



「俺自身も驚いているとこさ」



「だが、ここまでだ。我々にとって命令は絶対なんだ」



「ケロロが趣味で作った仕掛けが役に立ちそうだぜ」



「何!?」



「夏美…死ぬな!」



ギロロが夏美にそう言葉を掛けて
持っていた小型のボタンを押すと、

背後から近付いてきた精鋭部隊とギロロは
仕掛けられた穴に同時に落ちていった。

穴からは悲鳴が響く。

Episode170→←Episode168



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (30 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
23人がお気に入り
設定タグ:ケロロ軍曹 , 男主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

パルリーナ(プロフ) - Irobiさん» いえいえ! (2021年7月12日 20時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - パルリーナさん» いつもありがとうございます! (2021年7月12日 7時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
パルリーナ(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2021年7月12日 5時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Irobi | 作成日時:2021年7月12日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。