そして、彼は考えるのをやめました。4 (ページ21)

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Episode166 ページ21

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［成り行きとはいえ、桃華を実力で連れ去ろうとする
西澤グループ精鋭部隊とケロロ小隊との
ガチンコ勝負の幕が上がろうとしていた。

ナレーションとしてもここは盛り上げどころだ。
すなわち！地球危うし！］

「…………」

無断で日向家に上がり込む精鋭部隊達。

そんな中、窓には『こちらです！』と書かれた
貼り紙があり、それを見た精鋭部隊は

表情から混乱しているように見えた。

「誘っているのか…？」

「面白い」

しかし、それを面白く思った精鋭部隊の男は
手を開いたり握ったりしながらそう言った。

「来ました！」

「きっちり追い掛けて来るとは…流石だな」

モニターに映るのは日向家のリビングに入って、
桃華の居場所を探す精鋭部隊の姿。

ギロロはそんな彼らを見て関心している。

「じゃ！後は頼んだであります！」

「はい、分かりました」

「えええっ！？」

「何！？どういうことだ！？」

手を挙げて急に他の部下達に任せるケロロに、
ギララはすぐに了承を得たが、

タママとギロロは勿論、ケロロの行動に
大きな戸惑いと驚きを感じていた。

「地球人相手なんだから、ちょっと手加減してやってさ
ケロロ小隊危うし！なーんてシーンでも作っといてよ。

我輩、そこで登場するから！
主役ってそういううもんだしー！」

「お前は本気で言ってるの「じゃ、そういうことで！」
本気で言ってるよな…やっぱり……」

あまりのケロロの身勝手さにタママも
完全に呆れとドン引きしている目で見ており、

ギロロはケロロに怒鳴り込もうとするが、
すぐに諦めがついてしまった。

ドロロは腕を組んで目を瞑って何も反応せず、
ギララは基地の天井を見上げていた。

「何…？あのなめ切った態度…」

桃華の危険が掛かっているというこの状況で、
呑気に何処かへ行ってしまうケロロを見て

夏美は怒鳴りはしないが、怒っているのが分かる。

＿＿＿＿＿＿＿＿

［そんなやる気のない隊長は置いといて、
戦闘は開始されました。…おぉ…結構盛り上がってますねぇ…］

所々聞こえてくる爆発音と銃が放たれる音。

そんな中ナレーターは実況をしていた。

「オラオラオラオラオラオラァッ！」

「ダマァッ！ガルムシャァァァァッ！！」

精鋭部隊に銃を打っていくギロロと、
口から強力なビームを放つタママ。

精鋭部隊の人たちは吹き飛ばされて、
どんどん倒されていく。