Episode165 ページ20
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「西澤さん、行けば良いのに!
スコットランドって…古いお城が多くて…
ミステリースポットも沢山あるし!
もったいないよ!」
「えっ……。だって…私……だって…だって…」
「?」
恥ずかしそうに顔を赤らめる桃華に、
冬樹はハテナマークを浮かべるだけ。
それを見兼ねた夏美は額に青筋を浮かべて、
冬樹の頭を強く叩いた。
「この鈍感男!」
「何で殴るんだよ…」
冬樹の鈍感さにとうとう痺れを切らしたのだろう。
鈍感といったら夏美もそうであるが…。
「こんな親のおぼん許してはおけないけど…。
相手は軍隊じゃねぇ…どうしたもんかしら…」
「いずれにせよ、桃華様をお守り出来るのは
私だけになってしまいました…」
「おっとぉ!ボクの事も忘れちゃ困るですぅ!」
「ありがとう…!タマちゃん!」
タママの頼もしい台詞に桃華は
微笑みを向けて彼にお礼を言う。
そんなタママにポールも視線を向けて
微笑んでいるように見えた。
すると、リビングからは謎の笑い声が響く。
「渡りに船とはこのことであります。
桃華殿の警護。我らケロロ小隊にお任せであります!」
「軍曹!」
「軍曹さん!」
リビングにはタママ以外のケロロ小隊5人と
モアの姿があった。
ケロロを見て表情を明るくする冬樹と桃華とタママ。
夏美は不服そうにケロロを見ていた。
「……ボク、戦う」
「
「予算倍増であります」
「親子の間で戦うとは…悲しいことでござる…」
「クックック…あれを試すか」
戦う気満々であるギロロとギララ。
家族の愛の亀裂を悲しむドロロ。
戦うことや守るというよりかは、
予算増額を目的とするケロロ。
道具を使って何かを企んでいるクルル。
「義を見てせざるは勇なきなり。
ていうか、天声人語!」
「皆さん…ありがとう…」
ウィンクをして頼もしい発言をするモア。
色々な人からの協力に感動した桃華は、
涙を溜めて指先で拭った。
[今、決められていたケロン人たちの
本当の操作が発揮されようとしていた。
ただのおちゃらけた宇宙人とは大間違いなのである。
これまでの経緯から信じてもらえないかもしれませんが、
これマジです。信じてください…本当に…お願いですから…]
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パルリーナ(プロフ) - Irobiさん» いえいえ! (2021年7月12日 20時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - パルリーナさん» いつもありがとうございます! (2021年7月12日 7時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
パルリーナ(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2021年7月12日 5時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Irobi | 作成日時:2021年7月12日 1時