Episode162 ページ17
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「はい、私もオカルトクラブのメンバーなんですから、
それなりに注意してます!」
「へぇ…!」
ウィンクをしながら可愛らしいポーズをとって言う桃華に
冬樹も興味深そうに相槌を打って
彼女から視線を逸らして窓の方を見ていた
「(つうか、絶対二人っきりになれる
最適なポイントを探しておいたぜ…!)」
「もし雨が降ったら…
「いえ!雨くらいどうってことないです!
雨天決行で行きましょう!
だって大切なオカルトクラブが野外活動で
人気のないところに初めての二人きりなんですから!」
そ、そうだね……」
冬樹と二人っきりになる絶好のチャンスが出来ると
張り切っていた桃華は雨の日でも実行しようと
慌てながらも言うと冬樹は少し戸惑いながらも
彼女の意見に賛成してくれた
「(つうか、ここまでこぎつけたんだ。
雨ぐらいで中止に出来るかってんだ!
例え親父でも邪魔はさせねぇ!
来るなら来てみろってんだぁっ!)」
「(うわぁ…西澤さん、気合い入ってるなぁ…)」
興奮し過ぎて息切れをしている桃華を見て
張り切っていると勘違いした冬樹は
呑気にそんなことを考えている
良い加減気付いて欲しいものである
そんな光景を茂みから隠れて見ている者がいた
_____
夕方になり、カラスも鳴き、下校時間になって
冬樹と桃華が二人で帰っているところを
角から見ているのは桃華の護衛をしている男であった
「桃華お嬢様、下校を開始しました」
「油断するな、敵はどこから来るか分からんぞ」
〈了解〉
護衛からの発信が切れて、マイクを遠ざけ
部隊から何処か遠くを眺めるポール
「(今回のミッションは過酷な物になりそうだ…)」
桃華と父を会わせないためにやっているのであろう。
_____
「(言われるまでもない。この命を捨てても、
桃華お嬢様を守り抜くのが我ら桃華親衛隊の使命…!)
……っ!」
桃華の身の安全を確認している護衛の男の背後から
突然何者かが男の首を叩いて
油断していたのかすぐに倒れてしまった
男を倒した桃華の父の精鋭部隊は
颯爽と何処かに消えてしまった
「明日が楽しみです…!」
「僕もだよ!楽しみだなぁ!
珍しい心霊現象が見れるといいね!」
「あぁ…」
やはり、冬樹の楽しみは心霊現象について。
手応えが全く無いのか桃華は濁すような返事をする。
その後ろでは他の護衛と精鋭部隊が戦っていたが
護衛は敵に頭を押さえつけられ、やられてしまった。
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パルリーナ(プロフ) - Irobiさん» いえいえ! (2021年7月12日 20時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - パルリーナさん» いつもありがとうございます! (2021年7月12日 7時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
パルリーナ(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2021年7月12日 5時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Irobi | 作成日時:2021年7月12日 1時