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Episode156 ページ11




「そう…今日の面接もダメだったんだ…」



ブランコに乗りながら、報告会を開き、
また就活が上手くいっていない556に
ラビーは視線を下に向ける。



「ハーッハッハッハッハッハッハ」



「お兄ちゃん…そんなに悲しい顔しないで…」



[ラビーには556の表情を読み取る特殊能力があるのだ]



笑っている556を心配そうに見るラビー。

周りからでは分からないが、
彼女にとっては余程悲しい顔をしているのであろう。



「今月の家賃…どうしよう…」



「ゲーロゲロゲロゲロゲロゲロ」



「っ!その声は!」



「親友の俺に任せとけよ!556!見付けたぜ!
お前向けの…いや、お前にしか出来ない仕事をな!」



ジャングルジムから登場したケロロは
目を細めて二人にグッドポーズをして、

親指には炎を灯っていた。



「本当ですか!?」



ケロロの言葉に556も表情を明るくして、
ラビーも嬉しそうに言った。

________



「もう300人以上もオーディションしてますよ。
まだイメージ通りの俳優が見付からないんですか?監督」



「そうは言ってもね、富高くん。
人気シリーズの最新作だよ?そう簡単には…」



「とぅ!」



監督とそのスタッフが登場人物について
何やら話している最中に556は飛び掛かりながら
着地したのは自販機の横にあるゴミで、
見事に当たってしまい、ゴミ箱が倒れてしまった。



「何なんだ!?」



「10円!拾ったー!」



556が飛び掛かったのは、ゴミにまみれた
10円玉を見付けたからだった。

556が拾った10円は綺麗に光った。



「いた…!まさしくイメージぴったりの
主役をこなせる男が…!

君が今日からジャバライザーだ」



「ハーッハッハッハッハ」



見た目と性格でイメージと同じだと分かった
監督はすぐに556と握手を交わす。

当の本人は笑ってはいるが、
突然の事で驚きを隠せない可能性も
一応あるのではないだろうか。



「シークレット売り込み作戦、大成功でありますな」



「クックックックック…。
ネットで何度もオーディションの募集してたからなァ」



「良かった…!良かったね、お兄ちゃん!
やっとお仕事出来るんだね!」



地球に来てやっとの思いで、
職を見付けることが出来た556に

ラビーは感動して涙を流していた。



「本番!」



「ほんばーん!よーい!スタート!」



スタッフがカチンコを鳴らして、
いよいよ556が主役となる特撮アニメが

開幕する時がやって来たのだった。

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パルリーナ(プロフ) - Irobiさん» いえいえ! (2021年7月12日 20時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - パルリーナさん» いつもありがとうございます! (2021年7月12日 7時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
パルリーナ(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2021年7月12日 5時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Irobi | 作成日時:2021年7月12日 1時

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