第５話 ページ8
御影「来夢！起きなさい！」
今日はせっかくの土日。
会社も休みなのに。まぁ、音楽会社だから自宅でやるべきこともある。
今日はDICとダイダラボッチにライブを観に行く予定だ。
来夢「ん……？」
そんなに可愛い顔しても無駄ですよ！！
御影「朝ご飯は何時もので大丈夫？ちゃんとお薬も飲んでね、発作起こして倒れられても困るから」
来夢「とか言いつつ、中学か高校の頃ほぼ毎日来てたじゃん！」
御影「はっ……！」
来夢「……あ！今日の味噌汁美味しい。」
御影「ありがと……お兄さんにも作ってあげれば？」
そんなことを言いつつレシピを書いて渡す。
最近は本当にテレビでよく見るような気がする。特にロックやらバンド音楽やらそんな特集で呼ばれてるみたいだ。
私の父も出ているがね！
来夢「でもやっぱり体調が優れないし……また診てもらうわ」
御影「そっかそっか。私もついて行くね！……それよりライブ！！」
来夢「ね、用意しよう！」
そう言って私たちはライブを見に出かけた。
ーライブハウスー
御影「……ここ、沢山の人が入りそうね。」
「関係者」として多少早く来てみたものの予想通り例の二つのバンドはしょうもない(多分)小競り合いを行なっていた。
……ひとつがクリムゾンスカイのバンドか。
もう一つの方を私の会社に引き込んじゃおうかしら………なんてね？
亮「……片山始。こいつが俺の弟だからだ。」
奈良「えっ！この人、始ちゃんのお兄さんだったの！？」
始「まぁな」
来夢(わー予想通りの反応〜)
翔平「それなら、亮さん……何故ここで……」
亮「どんなものかと思ってみに来たが、お前の顔を見てやはり気分が悪くなった。」
来夢「御影ー？」
御影「ん？」
来夢「……お腹すいた。」
御影「えっ(はぁぁ！？本番３０分前ですけど！？)」
来夢「なんかお菓子持ってない？」
御影「あるけど……」
えーって思いつつお菓子を差し出す私もどうかと思うのだけれど。
そうやってニコニコするのはやはり子供っぽい。彼女も私も２０歳過ぎているが。
子供っぽいのには理由があるのか？色々考えてみたものの何も思い浮かばない。
思考を巡らせているとさっきまでDICのそばにいた男性２人が近づいて来た。
秘書の人と片山亮だ。
……こちらに何か用事か？
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作者名：黄泉 | 作成日時：2018年4月15日 19時
