第0話 ページ3
詩織「ほら、来夢起きなさい。」
私は朝が苦手。
だいたい夜更かしをしていたからだ。多分母親も知ってるはず。
私の好きな音楽なんて言えるはずがない。
私は幼い頃から、ロック系の音楽が大好きだった。
といっても小さい頃は詳しいことはわかるはずもなく。
しかし、兄の片山亮の所属するバンドの音楽は別物だった。
素人でもわかる。
あの人たちは天才。
そういえば……私って……
?「______片山さん!」
来夢「?」
看護師「おはようございます。朝食です。」
来夢「あっ……はい」
私は小さい頃から体が弱く、病院にいることがとても多い。
母親や兄には迷惑かけて申し訳ないと思っていた。
今回はただの検査入院だって言われていた。
弟の……もう1人の兄弟は今日も喧嘩に明け暮れているのだろうか。
……今日は確か心電図の検査だったはずだ。
朝食食べ終わったら看護師さんが迎えにきてくれるはずだ。
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次の日母と私は呼び出された。
病名がわかったという事。
ただし、私の場合はそこまで酷くないため更なる悪化は心配しなくてもいいとの事。
ただし高校に通っても問題はないが体育は念のため休み休み行うこと。
などなど……うるさく言われた。
今日は退院日。
母親は相変わらず
詩織「ねぇ来夢。久々に4人揃ったし今日はカレーライスにしましょう。」
来夢「……本当?嬉しい!」
詩織「ふふ……帰って作っちゃおうか」
来夢「亮兄に会える?」
詩織「当たり前でしょう。」
カレーライスかぁ。美味しいよね。
特にお母さんのカレーは最強だと思う。
病院のカレーも美味しいけど。
………うーん、始はどうかなぁ。警察のおじさんに向かって高校なんて行かねーよ!とかうるせえジジイ!とかやってそうね。
来夢「……お家久しぶりかも」
詩織「大体一週間ぶりね。」
来夢「うん!それよりお腹すいた!」
詩織「今帰ったばっかりじゃない……」
呆れ顔とともにため息。
母のこんな顔を見たのも久しぶりだったような気がする。
亮「……帰ったのか、来夢。」
来夢「お兄ちゃん!!」
亮「メールの一つでもすればいいのに」
はい!出たー!いつものやつ!!
よくなって帰ってきたからいっぱいいっぱいイチャイチャできるね!(家の中で)
まぁ同じ学校だから!いつでも会いに行けるぜ!
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作者名:黄泉 | 作成日時:2018年4月15日 19時