第10話 ページ13
来夢「……えっと」
黒岩「……お待ちしていました。貴女も私と一緒に働くんです。」
亮「これは決定事項だ。……いいな?」
黒岩「それでは、私は別の用事があるので。何かあれば」
今はDICのレコーディングの最中だ。
……やっぱり俺が見込んだ通りだ。
来夢「………あ。」
……体の調子が悪い感じがする。普段と違うなーって。
そんなこと考えているけど。
……お兄ちゃんはヘッドフォンをつけて私に声は聞こえない、それならどうするか?
それは、気付かれるまで大人しく待つ。
それが私の導き出した答え、だったりして?
ーーーー
亮「……いい感じだなSHO。だがまだまだ上を目指せるはずだ。」
翔平「!ありがとうございます、もっと頑張ります!」
……?
亮さんの妹?昼寝にしては少し遅い
徹夜していたりしてるのか?兄が優秀だからその手伝いをしてるのか?
亮「悪いがもう一回……」
やっと気付いたのか…?亮さん……
驚いた顔をしている。
亮「来夢?……寝てるのか……」
翔平「……じゃあ、もう一回」
亮「……ああ」
来夢……?
おかしい、何かおかしい……
来夢「んっ……?」
亮「……大丈夫か?」
来夢「ええ」
亮「……もう平気か?」
来夢「まあ、平気って言ったら嘘だけれど。まあ平気よ」
亮「そうか。」
と無言で昼食代を差し出す。
目線で好きなものを買ってこいと促す
来夢「わかった。」
このままどっか行っちゃおうかな!
はっ!私って悪いやつやん!
治療の事もそうだし!
ビルの下まで降りていつも通り右方向へ向かった。
兄のこともあってニヤニヤしながら歩いていると、へんなやつに声を掛けられた。
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作者名:黄泉 | 作成日時:2018年4月15日 19時