第５話 ページ7
夢主の異能に関してですが、召喚する双子ちゃんたちは普通に喋りますし普通に人格も持ってます。
＊＊＊
露乃「……怖い……あの目が……」
何かで操られているとわかっているのに。
分かっているので余計に震える。
怖くて怖くて怖くて怖くて怖くて。
？「貴様。」
露乃「へっ……」
？「貴様、ここでなにを震えて…」
？？「芥川先輩！！」
芥川「樋口、うるさいぞ。」
樋口「すみません！先輩！！」
芥川「……！おい、女！顔をよく見せろ」
露乃「ひっ…」
恐る恐る、声をかけて来た芥川という少年の顔を見る。
芥川「これは失礼した。樋口、首領に見つけたと報告を。小烏露乃…貴女は
露乃「名前……なんで」
芥川「……詳しくは…中に入ってから。」
露乃「ねえ、芥川くん！？」
芥川「……貴女は今日からポートマフィアに入ってもらう。」
露乃「な、何故……私は……」
芥川「………。」
露乃「……ちょっと、手が痛い…」
でも、なんだか嬉しかった。
さっきは必要ないと言われていたのに今度は見知らぬ少年にマフィアに来いって。
でも、何かあったら頼っていいて言われていたから…なんだかこの手の温もりも嬉しいよなぁ。
＊
中也「おお、早速捕まえて来たか。」
露乃「ひぃ！？」
中也「そ、そんな怯えた顔するなよ……。」
露乃「つ、捕まえるって？」
中也「手前が探偵社に裏切られたって聞いたからな。…俺らで世話してやるからよ。」
露乃「子供扱い…しないでよね。」
中也「はいはい。」
露乃「……マフィアなら私らの力…」
中也「そうだな。お前の異能も魅力的だ。」
露乃「……！」
中也「露乃！？おい、しっかりしろ！！おい！」
樋口「！」
中也「悪いが運んでくれ、熱だ。」
・
森「うん、やっぱり酷い熱だね。」
深雪「そう、ありがとう。」
エリス「あとでお粥持って行くわね！」
深雪「エリスちゃん、ありがとうね。」
エリス「今日は一緒に寝ましょうね！」
深雪「今晩はダメ。病人の世話があるからね。」
露乃「んぅ…病人じゃない」
深雪「おはよう。ストレスでの発熱っぽいね。…で、無様に裏切りにあったらしいけど。」
露乃「反異能者である太宰さんまで向こうの味方ですよ！」
深雪「あー、はいはい。今日はゆっくり休もう？隣の部屋は私と中也幹部だから。」
露乃「わかった、今日はおとなしくしてますよぅ。」
深雪「分かればよろしい。」
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作者名：黄泉 | 作成日時：2019年2月12日 14時
