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第31話 ページ34

仮面「ッ……そうか。」

国木田「何故そんな悔しそうな事を言う?」

仮面「それは、彼女が私だからだ。昔一緒に働いていたのに忘れるとは…失礼だろう」


国木田「何を言って__?」

仮面の男が、怒ってるような悲しそうな声を出す。
そして、自分の顔を両手で覆う。


仮面「これが私の顔だ。どうだ、これでも知らないというのか。」

中也「こりゃ驚くな。」


露乃「でしょ?ふふ、サプライズ成功!」

ヒューイ「遊ばれてる仮面が可哀想だな」

クラリス「同感だ…」

太宰「でも、ダークファルスなんだよね?」

仮面「ああ。彼女を助けられなかったな…こいつの成れの果て。」

太宰「彼女?」

露乃「私の友人だよ。いまは元気にしてるけど、昔ちょっとね。」


仮面「いろいろあったな。」

露乃「うん。」

条野「そろそろお開きにしましょう。とりあえず、敗者巨躯の動きには注意を。」


**


蛍「あ、お帰りなさい。会議はどうでした?」

太宰「最悪だったよ。蛍ちゃん撫でていい?」

蛍「嫌です。」

夢原「私はいいですよ!」

太宰「ふふ、冗談だよ。」

夢原「なんだー!」

冗談な訳ないだろ!
ってか撫でろや!!

蛍「本当、怖いよね。」

シエラ「はい……。」


蛍「で、サプライズは?」

シエラ「それはもう完璧でしたよ!やっぱり貴方の仰る通りでした!」


蛍「なら良かった。これで少しは進むだろうな。」




ーー数日後


太宰「これが、巨躯。」

目の前の大きな敵。
普段、相手してる異能力者よりも背格好が高い。

巨躯「よもや、終わりではあるまい?」


そして今、私たちは倒れている。
巨躯に手も足も出なく、この状態だった。


太宰「まさかこんなに強いなんて」


国木田「でも、ここで倒れてるわけには___」

中島「ッ……ここで敵を倒さないと。」


条野「上手く罠にかかりましたね。作戦通り彼らを前に出して良かったです。」


蛍「だろう?あんたが偽の作戦作ってくれてよかったよ。」


谷崎「蛍……どうして」


蛍「ごめん。こうするしかこいつを倒す方法はなかったんだ。」

巨躯「あいつは…我が力を奪い取ったあいつは……!!」


谷崎「……蛍、僕たちはあまり動けませんが…」


中島「ぼ、僕も戦います。」

ふらふらでも、戦わないと。
後輩にこんなことをさせる訳には。

蛍「しかし困ったなぁ。あまり剣だけは倒しきれんからな。」

条野「ええ、かなりキツイです。」

蛍「さて……これからどうしたもんかな。」

条野「応援は?」

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作者名:黄泉 | 作成日時:2019年2月12日 14時

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