第１０話 ページ12
中也「露乃、露乃？」
露乃「ごめん、早く帰ろう。」
中也「だな……深雪、頼んだ。」
深雪「もう、遅いしだっさいわ。」
太宰「……！」
消えた？
深雪と言われた少女が何かを投げた途端３人の姿は見えなくなった。
谷崎「あれ、露乃は？」
太宰「ちっ……やられた。」
谷崎「逃げ帰ったんですか」
太宰「ああ。」
仕方ない、帰ろう。
そう呟いて私たちは武装探偵社に戻ることにした。
＊＊＊＊＊＊
中也「お前、大丈夫か？」
深雪「……じゃ、私は戻るね。」
露乃「……」
中也「おう」
露乃「さっき、大きな声。」
中也「あ、さっきはごめんな。お前が可愛いからついな。」
黒髪が似合う目の前の少女の頭をゆっくり撫でる。
まぁ、とりあえずは世話係だからな。ここまで優しくしてもいいだろう。
露乃「からかうのはやめて。」
真冬「まあ、露乃はすっごく可愛いからね。初めて会った時からそう思ってたよ。」
露乃「シャオまで……もう」
真冬「お似合いじゃないか！」
露乃「怒るぞ！」
中也「おぉ、怖。」
露乃「知らないわ」
中也「って男の声！？」
真冬「今頃かい？ポートマフィアの幹部さん」
中也「ってその姿はなんだよ！！」
真冬「ああ、これはねこの子のサポートパートナーの体なんだ。僕は男だけど……ちょっと変だよね。」
中也「まぁなんか違和感しかねぇが。」
真冬「……しっかし、ここまでこう、上手く行っちゃうなんてね。あとは敵の動くのを待ちだけさ。全く君のやる事は酷いね。」
露乃「市街地を壊すのは少し気がひけるけれど……私としては最前線に探偵社が出るのがいいわねぇ。」
マル「いいわね。手助けなら私が……ってこの男誰よ」
露乃「えっと、私のお世話してくれてる人。」
マル「で、この人は信じていいんだね。」
ルーサー「聞くまでもない。今まで見ていただろう？」
マル「しかしねぇ。」
中也「きゅ、急になんだなんだ！？」
露乃「ごめんなさい、私のえーっと住人？仲間？」
真冬「うーん、説明は普通の人にはどうしたらいいか……」
露乃「えっと、私の住んでた世界の別世界のダークファルスだった人？」
真冬「それも正しい説明かもね。」
中也「あーったく！」
露乃「ご、ごめんなさい。」
中也「いや、いいよ。賑やかならいいだろ？」
と、無理やり微笑んでみたのはいいが。
なんとも不思議な感覚の2人だ。
マル「……じゃ、お2人でごゆっくり。」
ルーサー「また日を改めて。」
露乃「ふぇ！？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黄泉 | 作成日時：2019年2月12日 14時
