第３６話 ページ40
レコ「……手を出すなって…そんなのは私が決めるの。あと泣き叫んでも誰も気が付かないわよ。」
美桜「防音の…結界か」
レコ「ええ、そうよ？精々苦しむといいわ。」
美桜「……そう。」
レコ「んー、まだまだ元気ね。じゃあ、こうしましょう！」
美桜「ッ！」
この先は、記憶がない。
流石に、この女を舐めていた。
レコ「さぁて。短刀たちと遊んでこようかしら。万が一、誰か来ないように結界でも張っておこう。………あ。刀剣男士入れないようにしないと。面倒なことになるわ。」
ーー
ーーー
膝丸「流石に……」
堀川「もう入っちゃっていいんですかね。」
膝丸「そうするか。」
堀川に合図を送り、堀川が襖に手をかける。
堀川「ぐっ…」
苦しそうに、その場に座り込む。
膝丸「堀川！？」
堀川「結界のようです。僕たちが審神者の許可なしに解除のできない…強い。」
兼定「じゃあどうするんだよ、国広！」
堀川「千草さんを呼んできます！兼さん達は待ってて！」
膝丸「まっ…」
堀川「きっとあの人なら解除できます！美桜さんが霊力を使えるんですし！」
膝丸「……わかった。」
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千草「大体、理由はわかった。結界の解除ね。」
まあ、楽勝なんだけれど。
堀川「お願いします。……こっちです。」
ーーー
美桜「……？」
平野「おきましたよ！薬研兄さん。」
美桜「……粟田口…部屋。」
一期「よかった。目を覚ましたようですな。」
美桜「なんで、あなた達じゃあの部屋は__」
一期「開いてましたよ。」
美桜「…そうですか。」
一期「この本丸の刀を守ったのですね？全く。いい人過ぎます。」
美桜「……堀川くんの元に行かなきゃ。」
一期「まだお止めなさい。」
美桜「？」
一期「近いうちに政府のお偉いさんがいらっしゃるそうですよ。」
美桜「た、助かった……」
薬研「お。目覚めたか。」
美桜「薬研、藤四郎？」
薬研「ああ。しばらくしたら迎えも来るだろう。審神者部屋での放置は危険だからな。」
美桜「ありがとう、ございます。心配は無用です。」
無言でレスタを使い、パッと見は綺麗にした。
まだ、心の中はキズだらけだが。
薬研「おい、見習い。今のは……？」
そう尋ねてくる彼を無視して私は離れまで走った。
審神者に、三日月に見つからぬように。
・
千草「お帰り。待ってたわ」
美桜「千草、ただいま。」
千草「……ねえ。」
堀川「……」
千草「感謝くらいしないの？」
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作者名：黄泉 | 作成日時：2018年12月23日 19時
