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第49話 ページ3

太宰「嘘でしょ……あの丸メガネの…。」

冬華「冗談だよ。というかずっと匂い嗅いでられるわ。」

太宰「いよいよ変態ですね。」

冬華「え、敬語?」

太宰「……もうどうしようもない。」

冬華「急に喋り方変わったから吃驚したよ。」

太宰「でしょ?」

冬華「うん。」

太宰「そろそろコート返して。」

冬華「え、嫌ですよ。」

太宰「なぜ?」

冬華「治の匂い……まだ残ってる。」

太宰「……困った子だね。」

冬華「残ってるから良いんだよね……なんだか包まれてるような気がする。」

太宰「私の身体じゃ満足しない……?」

冬華「満足してるけど……。」

太宰「じゃあ、お風呂もらってくる。」

冬華「はーい。」

ーー
ーーー

まぁなんやかんやで治の部屋は大好きだ。
香水の匂いが特に大好きで。

治は趣味という趣味がないので部屋は普通だ。
部屋には私との写真や、お揃いの物がある。

治の使用してるベッドは治の匂いがついてる。
現在新婚兼変態です。

現在変態嫁状態です。完全に毒されました。これ、完全にあの人の思惑通りじゃ!?

でも幸せってことにしておきましょう(開き直り)
枕に顔を押し付けてみる。

凄く落ち着く

冬華「……いい匂いがする。」

太宰「何してるの……冬華。」

冬華「はぁ……お兄ちゃんの匂い…嗅ぎたい。」

太宰「変態か。」

冬華「……治も一緒に寝ようよ。」

太宰「いいよ。」

ベッドで一緒に寝るのはドキドキする

冬華「治は……服着ないの?」

太宰「だって……やるんじゃないの?」

冬華「うっ……?」

太宰「……?」


冬華「…たまには、いいかな。」

治の背後姿は中々立派だ?と思う。
肌にそっと触れてみる。私がこんな幸せで良いのかなって思った。

太宰「久しぶりに触ってくれた。」

冬華「……んー、まずは寝巻きに着替えてよね?」

太宰「え、やだ。」

と、この後寝巻き着ろなどという口喧嘩(或る意味恒例行事)が起こった。
この場合は決まってレンかサトが怒鳴りにこの部屋に来る。
そして2人揃って説教。これがほぼ毎晩起こってる。




幸せってこんなもんだなぁ。


たぶん。


あ、足音が近づいてる。これやばい。

やばい。


サト「早く寝てください!!煩いです!!」

冬華「わー、こっわ。」

サト「もう、マユは元気かしら?」

冬華「今は国外だろ?」

サト「ええ」

冬華「そっか、海外か。」

太宰「誰が海外に行ってんの?」

冬華「私の友人。……色々あって帰れそうにないらしいの。」

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作者名:黄泉 | 作成日時:2018年8月24日 12時

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