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第48話 ページ2

冬華「本気で思ってる?」

太宰「ああ……本当だ。」

冬華「……このハンバーグすごく美味しいわ。」

橘「ありがとうございます。」

冬華「……お代わり。」

橘「はいはい。」

冬華「治。」

橘「……イチャつくの?」

冬華「うん…」

橘「……もう、お部屋でやってきな!」

冬華「は、はい。」

ーー部屋

太宰「良かったぁ……2人きりだね。」

冬華「何を言ってるの。当たり前でしょ。」

太宰「あまり、声出さないでね。」

冬華「うーん……頑張る。」

太宰「いい子だ。」

冬華「ガチで……やるの?」

太宰「そうだよ?」

冬華「コート……。」

いい匂い。
治の脱ぎたてだけど……うん、いい匂い(大事なので2回言った。)

太宰「可愛い…匂いを嗅いでるなんてねぇ?」

しまった、変な人だ!私!

冬華「うん、いい匂い。」

太宰「まぁ、橘ちゃんが洗濯してくれたからね。」

冬華「あ、うん。」

太宰「でも、なんだかいいよねぇ。」

冬華「なに……が。」

太宰「綺麗な顔、してる。……顔赤いし。」

冬華「あぁ……駄目だわ……顔の赤みがとれない!?」

太宰「うん、とれてないね。」

顔が、赤いまま私のコートを匂ったまま此方を見つめてる。
しかし、こんな日に限っていい感じの寝巻きを着るだなんて。

冬華「ね、治。」

太宰「どうした?やる気になった?」

冬華「少しはやる気になった……多分。」

太宰「そんな曖昧な感じだと……襲っちゃうよ。」

冬華「いいよ、少しは……、」

太宰「冬華…こそ匂いが良いよね。よっぽど良いシャンプーを使ってるのかな。」

冬華「治、私なんだか不幸か幸せか分からん。」

太宰「幸せなんじゃない?」

冬華「いや……違うんだよ。」

太宰「?」

冬華「本当に好きなのは……お兄ちゃんだよ。」

太宰「そうなんだ……織田作……。」

冬華「私ってここまでブラコンなんだよなぁ。」

太宰「でも、可愛いと思うよ。」

冬華「可愛い、か。」

太宰「うん。とっても可愛い」

ベッドで眠る愛しい子の頬を撫でる。
白くて触り心地のいい肌。

冬華「……そんなに触らないで。っていうか風呂入ってないでしょ!」

太宰「?だって今から入水……」

冬華「やめろっ!」←この台詞だけ家中に響いた

太宰「耳痛い……。」

冬華「……お兄ちゃんが忘れられないんだ。」

太宰「私もだ。」

織田作の話になるのか。でも可愛いから許す。

冬華「まぁ……すごく2人とも大好きだ。」

太宰「安吾は?」

冬華「……?」

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作者名:黄泉 | 作成日時:2018年8月24日 12時

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