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第15話 ページ21

一乃『はじめまして。私は美桜の友人よ。その黒い子の対処方をこっちで作るから……いったん離れて!』

美桜「……わかった」

へし切「しかし……」

美桜「……走るよ。」


黒鶴「ま、待て!!」





加州「阿津賀志山ってこんなに広かったっけ」

蜂須賀「あまり…覚えてはないが……広い記憶はないな」


長谷部「確かに……って美桜は?」

加州「あ、あれ……?いない?」

へし切「………霊力を辿れば…」

加州「え、こんなに色々な…」

へし切「それしか方法がない。早くいくぞ」





黒鶴「少し学習したもんでなあ。」

美桜「くっ……」

黒鶴「今日は、あの時のような調子が出ないか?」

美桜「……」

黒鶴「なあ…」

美桜「……長谷部……助けて」





へし切「?」

加州「長谷部?」

へし切「あいつの声……こっちだ」


*

へし切「美桜!」


美桜「あ、長谷部おそーい」

へし切「……お怪我は?」

美桜「怪我?してないわよ。むしろ疲れちゃって。」


へし切「そうですか。貴女が怪我をしていたら主に怒られてしまいますからね。」

美桜「そう。」

加州「……まー、あんたが無事でよかったよ。あの鶴丸国永から離れてって言われてるし。」


美桜「うん。」

どうするかなんて決まってないんだけど。あの子は結構強引だから……なにをするんだろうね。
ってか今この子の間はなに…?
何か勘付いてる?


加州「じゃあ早く資材探しに行こうよ。」


美桜「資材集めて、帰るの?」

蜂須賀「時間的にも、その方がいいね」

へし切「何かあれば、俺の指示に従って。」

 美桜「はーい!」


へし切「理解してるか?」

美桜「はい!理解してます!」


加州「じゃあ行こうか。」


**


蜂須賀「……崖下か」

へし切「崖下、ですね」

美桜「私が行けばいい?」

加州「危ないでしょ!!」

美桜「え、多分平気だと思う……。」

加州「それに重……って誰!?」

美桜「……具現した。」

加州「え、誰!?」

美桜「……フロー。訳あって私の精神世界にいるの。」


フロー「やっと出番だね」


美桜「フラウ が出るとややこしいからさ。下にある資源を取ってくるから貴方は此処で受け取ってね。」

フロー「わかった!さっき出てきたあの大きくて不思議なのは?」

美桜「好きにして。」

フロー「わかった。」

加州「え、ちょ……あっ」

蜂須賀「美桜!?」

美桜「うおっ、結構量があるなあ」

こんなにたくさんの玉鋼とか……見たことがないなあ。

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作者名:黄泉 | 作成日時:2020年1月16日 22時

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