第１３話 ページ19
＊
美桜「……わあ、沢山花が咲いてるのね。」
へし切「ああ。俺たちが世話をしている。」
美桜「すごく綺麗…。」
へし切「そうだろう？」
美桜「……んー、じゃあ次は〜」
へし切「美桜？」
美桜「今度さ、お出かけしない？」
ユズ「あら、長谷部と美桜ちゃん？」
美桜「あ、ユズちゃん！」
ユズ「気に入ってくれたかしら？」
美桜「ええ。」
ユズ「私の刀剣男士も自由に連れ回してもいいわよ。怪我はさせちゃダメよ？勿論貴方も身体は大切に。
心配だから。」
美桜「うん！」
ユズ「長谷部、これは主命です。美桜が満足する迄付き合ってあげて。これは全体への主命。」
へし切「……わかりました。」
美桜「いいの？」
へし切「主命ですから。」
ユズ「この子のお世話もお願いね。分からない事もあるだろうから。」
＊＊
美桜「ねえ、長谷部。」
へし切「はい？」
美桜「霊力って何？」
へし切「なに、と言われても……色々あるからな。」
美桜「長谷部は、私に霊力があると思う？」
へし切「ええ。美桜の霊力はかなり、此方側からすると貴重かと。」
美桜「そう。私ってば………ううん、なんでもない。」
へし切「何か有れば、主で俺にでも相談して下さいね。」
美桜「急に口調変わったわね。２週間前とは全然違うじゃない。」
へし切「主命だからだ。……仕事が進まん。」
美桜「あら、ごめんなさいね。」
アフィン「あ、相棒…！！助けてくれっ！」
美桜「あらあら、座学が苦手な相棒が逃げるなんて…いち兄かな？」
へし切「ああ。あの足音は一期だな。」
美桜「足音でわかるの？すごーい！」
此処の刀剣男士の持ち主に関わる歴史を全て暗記させられた。
私はまあ、覚える事は好きだから楽だったけど、アフィンにとってはつらいみたいだね。
まあ、私は今もっと興味深い資料をあさってる。
へし切「頑張るべきだぞ、アフィン。」
アフィン「うげえ……」
一期「アフィン殿。やっと見つけました。」
アフィン「ひっ！？」
一期「満点、取るまで、粟田口と一緒に寝てもらいます」
アフィン「う……が、頑張ります。」
美桜「頑張って！」
へし切「で、貴女はいつまで此方に？」
美桜「審神者様が構ってくれないもの。」
へし切「そうですか」
美桜「長谷部は真面目だねえ。特に此処の長谷部は。」
へし切「当たり前ですよ。」
美桜「当たり前、ねえ。」
へし切「……そろそろ部屋に戻った方がいいですよ。」
美桜「なんで？」
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作者名：黄泉 | 作成日時：2020年1月16日 22時
