第０話 ページ3
あさひ「へぇ……あんたが審神者にねえ。」
姫「ええ。これで、管理人の思惑とは外れるっしょ。」
あさひ「そうねえ、じゃあ私はこれまで通りステッキを回収してアンタに届ける。」
姫「ええ。魔法を出来るだけ使わずに保管しとく。」
あさひ「そうねぇ……審神者業に精を出しなさいよ。」
先日政府から封筒が届いた。
『貴女を審神者に命ずる。』
こんな短い文書が届いた。
そんな短い文章で納得するか！！と思ってはいたが、翌日の朝政府に偉い人が来てしまったので断ることが出来ずにしてしまった。
姫「審神者かあ。まあ………ステッキを保存するにはいいと思う。でもあさひと一緒がいい。」
あさひ「……そうだ。たまに遊びに行くわ。良いもの持っていますし。」
姫「そっか。」
そもそもサイトは私たちを生かすつもりがない。
だって、そうでしょう。
テンペストのためにたくさんステッキを使えと。
他の人のステッキを奪ってたくさん使う。
これはおかしいよな。
あさひ「さて、荷物をまとめたら送らないとでしょう？」
数日後黒服の女性が３人で迎えに来た。
母親も覚悟を決めたようで。(母親初登場。)
母「ひーちゃん。政府の方に迷惑かけちゃダメよ？良いね？」
役人「お母様。この前も説明をさせて頂きましたが、お子様の身の安全はちゃんと確保しています。お手紙等のやり取りも自由ですが端末でのやり取りは時の政府内で行います。」
母「はい。承知しています。」
結城「初めましてお母様。私が本日より娘様の世話係になりました結城と申します。」
母「結城さん……どうかよろしくお願いします。」
結城「ええ。ではもう時間ですので。行きましょう、雨宮姫。」
姫「はい……。」
ーー
結城「ここがあなたの本丸です。」
姫「かなり広いですね……あ、汚い。」
結城「……そうだなぁ。掃除しておいてね。」
姫「は、はい。」
そう言って帰って行ってしまった……。
そ、掃除かぁ……それならあいつを呼びたいけど…。
あさひ「よっしゃぁ。成功したぜ！」
姫「……あさひ？」
あさひ「やー……結構簡単だな！」
さっき車内で説明をしていた…転送装置？
姫「あ……。」
あさひ「ここには付喪神一体もいねーんだな。って姫ちゃん！」
姫「ここ…私の本丸…。」
あさひ「刀剣たちは？」
姫「……えーっと今日は遅いから明日やるって。」
あさひ「ふぅん。マジカルハンターの方は絶好調だ。」
姫「そう、じゃあ掃除手伝って。」
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作者名：黄泉 | 作成日時：2018年7月1日 15時
