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#20 ページ20

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それ、何なん?と言いたげな目をともが向けてくる。




わたしが持ってきたのはスマホで撮った写真をチェキで印刷できる機械だった。




貴「アルバム作ろうと思って」




前々から飾り付けしておいたスクラップブックの表紙を見せる。




緑「え…え………や、ん」





にかっと笑って、手を差し出したのでスクラップブックと印刷されたチェキをともに近づけた。




緑「…こ、…の………A…い………ち、ば…ん………か…わ………え……え」





そう言って一枚を指差す。




貴「じゃあ、これアルバムの一番いいとこに貼ろーっと!」




照れ隠しも含めて嫌に明るくそう言って、マスキングテープに手をかけようとした時、ともの手がわたしのそれに重なった。




緑「…そ………れ、お………れ…に……く…れ…へ、ん?」




え?と多少驚いて何も言えないでいると、




緑「…か、わ………え…え………か……ら、…お………れ……だ…け………の………に…し、た………い………ね、ん」



と言って、だめ?と言いたげに子犬のような目を向けてくるのでその目を振り払えずに、いいよ、と渡した。




と、そのとき。手をぎゅ、と決して強くない力で握られた。



そして、やんわりとした力でともの方にひっぱられる。




そのうちわたしがバランスを崩してしまってわっ、と倒れそうになるといつの間にか、ともの上に覆い被さっていた。




貴「っあ、ごめ…」




最後まで言おうとした言葉は途中でキスで遮られた。





角度を変えて何度も、わざとリップ音を出してキスをしてきた。




とももやっぱり男なんだ、と改めて自覚させられる。







深いキスが長く続いてこのままお互い酸欠で死ぬんじゃないか、と思いながらも唇の熱が愛しくて離せなかった。





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大橋プリン(プロフ) - こんなに泣いたことないぐらい泣きました!神山担なのでこのお話は凄く感動しました!※語彙力無くてすいません (2017年12月3日 4時) (レス) id: 3c1bfa33ad (このIDを非表示/違反報告)
369 - 私はこの話が大好きで、何度も読み返ししました。それくらい大好きな作品です♪神ちゃんと主人公の子が結ばれるけど離ればなれになるがとても悲しくなりました。 (2017年8月21日 18時) (レス) id: 3b484ec782 (このIDを非表示/違反報告)
こためるこ(プロフ) - めっちゃ泣きました(;_;) 素敵な作品ありがとうございました ! これからも頑張ってください (^^*) (2017年1月4日 23時) (レス) id: faa6f22767 (このIDを非表示/違反報告)
ももか(プロフ) - メロディドール♪さん» メロディ ドール♪さん、ありがとうございます!コメント、とても励みになります。ピアノをやっている方にそう言っていただけるととても嬉しいです!これからも頑張ります! (2016年10月17日 0時) (レス) id: 79ac8980ed (このIDを非表示/違反報告)
メロディドール♪(プロフ) - 私もピアノ大好きで、コンクールにも出てます。ノクターンも好きです。スゴク文才をお持ちですね(*'ω'*)これからも頑張って下さい。 (2016年10月15日 8時) (レス) id: 7d8a372a8f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ももかんぬ | 作成日時:2016年10月11日 18時

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