ノクターン

#15 ページ15

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次の日から、とものやりたいことリストにチェックをつけることが始まった。




緑「…さ……い………しょ、は…な……せ…い……ふ………く、デ……ート、し…た……い、ねん」




貴「いいよ！じゃあ、明日土曜日だから外出許可もらって色々行こう！」





そう言うとにかっといつもの笑顔を見せた。






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貴「とも〜？入っていい？」




おん、と小さな声が聞こえたのでそっと覗いてみる。


いつも学校で見てるはずの制服とは思えなかった。




緑「…へ、ん……や……ない？」





少し照れ気味にともが言う。




貴「…かっこよすぎて、びっくりした」




なんなん、照れるわと ともが小さくわたしの手を叩いた。




そのまま、こっち来て、と言うように手招きしたので顔を近づけると



緑「…A……も、…か…………わ、え…え……で…」



と、耳元で囁かれた上に耳に軽くキスされた。



何度体験しても慣れないともの不意打ちに顔を紅くすると、りんごちゃんや、とからかうので少し怒り気味に、





貴「まずどこいこっか？」



と聞くと、ゆっくりとノートを指差す。




緑「…こ、こ」





とものやりたいことノートに書いてあったのは " サンシャイン水族館 "



貴「おっけ！」




わたしはいつもより明るい声で言うと、車椅子のハンドルをしっかり握ってゆっくりと押し始めた。




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