私だけ ページ22
ヒキョナ 「A！おはよう〜」
わたしがリビングに入るとヒキョナおんにがいた
A 「おはようございます…おんにメイクして…何処か行くんですか？」
いつものガッツリメイクをし、服もいつものド派手格好で…
今日何かあったっけ？
ヒキョナ 「あぁ…いや。今日仕事入ってさ〜笑 スンジもミンヒョンもヨナおんにも仕事はいいっちゃってね笑 もう〜せっかくの休みなのにさ〜笑」
A 「え？！そうなんですか？…」
ってことは仕事がないのは…私だけ…
休みなのはいいけど…この置いてかれてる感ハンパないは…
ヒキョナ 「まぁ、Aはカップルダンスあるでしょ？それでがんばって成功させなきゃね」
こういうときヒキョナおんにはいつも優しい言葉をかけてくれた
いつもこの優しさに救われてる…
A 「そうですよね！仕事がんばって下さい！」
私は精一杯の笑顔をみせた。
うん。がんばるね！といっておんには部屋をでていった
…
私もいかなきゃ…
私はダンスの練習着に着替え、できるだけの変装をして事務所の練習室へむかった
目の前にうつる自分の姿
ふぅ〜…
私は呼吸を整えて前屈をする
床に手をつきそのまま両足をひらき
その間に手を移動させる
自分で内股のラインをなぞる
そして腰に手をつき後ろに反れる
身体を起こし、ダンスパフォーマンスに入る
立てたポールに近づき、ポールに手を回し
ぐるっとポールの周りを回りながら
滑り落ちる
落ちたところでポールに脚をかけ、脚の力で下半身を前後に動かす
…
そのまま私はただ無我夢中にポールダンスの練習をした
〜
ハァ…ハァ…
気づけば汗だくで、息が上がっていた
時計を見るともう夕方だった
朝の8時にここにきたのに…
もうそんなに練習してたのか…
……ただ…ただ…この何とも言えない不安を
振り払うように踊っていた
周りはドンドン走っていって…
私だけ1人 取り残されてる感覚…
床にへたり座る
顔を上げる
鏡に映る私は 今までにないくらい無表情で
何もなく
わけもわからず 涙をながしていた…
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作者名：りんみな | 作成日時：2014年9月22日 3時
