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「（人1）さんさ、松村くんと仲いいよね」
「じゃあこれ松村くんに渡してて！」
教室に着くと髪をコテでめちゃ巻いて固めたいわゆるギャルっていう系統の女の子に話しかけられる。
自分で渡せばいいのに。
「ふーん？好きなくせにこいつに渡すの？」
後ろから声がして振り向くと樹くんがいて
「いやあ、北斗も自分から渡さないような女
キョーミないっしょ、」
「あ、樹くん…。いや、これはあの、」
樹くんが来た瞬間に私への態度と一変して急に大人しくなる女の子達。
あー、モテるもんな、樹くんって。
「自分で渡せよ好きなんならさ。」
そう言って私から渡された女の子の手紙等を取り上げると女の子の手に渡していた。
「ちなみにさ、俺と連絡先コーカンしてよ」
なんてチャラいセリフをその子達に言って2人分の連絡先もゲットしてた。
「相変わらずチャラいね樹くん」
「んー、そーお？
お前や北斗が大人しすぎんだろ？」
「いや、私にはちょっと
わかんない世界線って言うか…」
難しいことばっか考えんのなー
おまえも馬鹿なくせにさ
なんて携帯を触りながら
樹くんに言われて少しムカついた
「そんな馬鹿じゃないもん…」
「北斗が言ってたよー。
Aは勉強できないし、運動だけの猿女って」
「そこまで…言わなくても…」
「そんなあからさまに落ち込むなよー。
なあに爆モテ樹くんがジュース買ってやるからさ」
なんて下心見え見えの誘いに乗ってしまっていつの間にか2人で廊下を歩いてた。
「そんなに北斗のこと好き？」
樹くんに言われて少し黙ってしまった
「なんで北斗なの、
他にもいいやついっぱいいんのにさ」
そんなの、自分でもわかってる…のに
何故か嫌いになれなくていつの間にか
目で北斗を追ってる自分がほんとにたまに嫌になる。
君を嫌いになる方法を教えて欲しい
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作者名：乃愛 x他1人 | 作成日時：2023年9月24日 14時
