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時間はどんどん過ぎていって、昼休みになった。
いつもお昼は恭平と長尾で食べてて
今日は長尾が道枝くんと食べるらしいから恭平と二人。
屋上に行くと恭平がベンチに寝転んで寝息を立ててるのが見えた。
前髪が目にかかっていたからよけようと手を伸ばすと掴まれた。
「…きょ、へ？起きてたん？」
恭平「いや、人の気配して目、覚めた」
「そっか…」
恭平「ん、はよ食べようや」
そういって菓子パンの袋を開ける姿を横目に見つつ
私もお弁当を出した。
「恭平はさ、
私と2人でご飯食べるんいや違うん？」
恭平「……、なんで？」
「だって恭平の周りにはいつも可愛くて
美人な子達が集まってきてくれるじゃん？
私といてもつまんないやん…」
私が口元におかずを運びつつ言うと、
恭平はパンを食べるのをやめて無表情のまま私の顔をみつめてきた。
「……恭平？」
恭平「顔ってそんなに重要なん？
俺はAと話してて楽しいから一緒におるし
それにAも十分可愛いで？」
「…可愛いとか、
そういうんじゃなくて、釣り合わへんから…」
恭平「……、お前もなん？」
「…え、何が？？」
恭平「お前も俺らのこと
顔で判断するんかって聞いてんねんけど」
「…いや、そういうんちゃうくて
ただ、ご飯食べる相手なんか私以外もおるやん」
恭平「…ご飯って、一人で食べたらおいしくないやろ」
「うん、誰かと食べた方が美味しいよな」
恭平「違うねんで、誰と食べるかによって
美味しさって変わるねんで」
そういった恭平の顔はキラキラ輝いて見えた
「そっか…」
恭平「Aと食べるご飯美味しいねん、
やから、俺は毎日Aと食べんの」
恭平の言葉に少し言葉が暖かくなった気がした。
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作者名：もも x他1人 | 作成日時：2023年2月11日 20時
