あの子の周りが敵だらけ！！

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「失礼します。」

絵「やけに遅かったな。仲良しごっこか？」

「仲良しなんてくだらない勘違いやめてください。」


絵心さんに呼ばれて部屋に行くと、彼はインスタント焼きそばを食べ、アンリさんに部屋を片付けさせていた。


絵「今後の二次選考についてだ。」

そう言われて少し気を引き締め直して話を聞く。

絵「…といった感じだ。これで以上だ。」

「分かりました。」

いよいよ、本格的に1人1人の力が試されるな…。

決して1人が強くても勝てない試合が。


ア「あ。あとね、Aちゃん。」

「？はい。」


ア「その、一応回収してた携帯なんだけど、ずっとメッセージと着信が来ててね。
　何か重大な場合だとチームが困るだろうから、やっぱり返しておくね」


あー。 なんとなく原因は分かった。

頭が痛い。言ったのに何してんだバカ。


絵「一生鳴っててうるさいからな。あと、ノアからも連絡が来ていた。自分で管理しとけ。」

「それ先に言ってください！！」

慌ててスマホの画面を見ると、

そこには着信59件、LIN241件の文字


アホなのか。

ノアを除いてあのチームは馬鹿なのか。

1人群を抜いての馬鹿がいるが。


「はあ…ちなみに電話とかはどこでも使用可能で？」

絵「ああ。管理者側としてどこでも使用可能だ。」

「分かりました。じゃ、失礼します」


絵「くれぐれも手を抜かずに原石を磨けよ。

　 バスタードミュンヘンの脳。」


「…それ嫌いなので辞めてくれます？
　磨くのは仕事だししっかりやり上げますよ。失礼します。」

そう言って部屋を出た。


…二次の前にこれもどうにかしないとな。

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