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▽俺はそんなキャラじゃない。 ページ49

「そういえばちっちゃいAはどうなったの?」

『え、あぁ、消えたよ』

「消えたの!?」


なぜかショックそうな顔でエマちゃんは地面にへたり込んだ。

消えたことを聞いてなぜか全員ショックそうなのはなぜだ。


「ちっちゃいA、抱っこしてみたかったの…」

『あー、いや、やめていた方が良かったんじゃね
私のことは俺が一番理解してるわけだし…あんまり』


あのまま、私をこの場に残していたら、

望んでもいない展開になっていただろう。

もちろん俺からしてすさまじく悪い方向で。


「…Aさん」

『はい、なんでしょう?』

「……貴方は過去に何があったんですか」


イライくんの言葉に硬直した。

ぴたりと笑顔が固まり、言葉がうまく発せない。


『は…はははッ…急になんだよイライくん
俺の人生なんて普通で平凡でしかないんだから聞く意味ある?』

「まず普通の子供であったら痛みに耐えるような行動はしません
なにより、今の貴方が傷だらけなのは何故ですか」


じっと見るイライくんに、ただ薄ら笑みを浮かべ、返してやった。

その顔を不快に思ったのか口元がへの字に曲がる。

はは、まさか聞かれるとは思わなかったよ。


『聞くなって言っても聞く気かい?』


これだから詮索されるのは嫌いなんだ。

自分の過去を語って悲しかったねなんて言われるのが大嫌いだ。

見えない時はなんでもないのに、見えて心配されるのが嫌。


他人に教えられるまで気付かない奴らが嫌。

本当に大切だと思うのなら探せばいくらでも見つかるのに。



あぁ、腹が立つ。

▼物語は続編へと→←▽少しだけ近づいたはずの距離



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蛞蝓。(プロフ) - 白黒さん» いいえ、大丈夫ですよ^^ (2019年1月3日 19時) (レス) id: b2945d23b4 (このIDを非表示/違反報告)
白黒(プロフ) - 蛞蝓。さん» あれ……送れてませんでしたかねすみません!m(_ _)m (2019年1月3日 18時) (レス) id: 9362122ae5 (このIDを非表示/違反報告)
蛞蝓。(プロフ) - 白黒さん» 来てなかったのでこっちから送らせてもらいました…あってますかね? (2019年1月3日 18時) (レス) id: b2945d23b4 (このIDを非表示/違反報告)
白黒(プロフ) - 蛞蝓。さん» 一応申請されてもらいましたりゅー114514ですクズとでも呼んでください((((( (2019年1月2日 21時) (レス) id: 9362122ae5 (このIDを非表示/違反報告)
白黒(プロフ) - 蛞蝓。さん» ありがとうございます! (2019年1月2日 21時) (レス) id: 9362122ae5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蛞蝓。 | 作成日時:2018年12月19日 15時

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