▽昔の自分との会話 ページ45
「…お姉さんは…誰？」
『……変なことを言うけど、未来の君だよ
まぁ、君の半身ってこともあるけど』
幼い私は首を傾げ、ただじっとその大きな瞳で俺を見つめる。
あぁ、姿は昔の私だ、現世の姿なのに、中身は向こうの私。
あんまりにも違いがあって、少しだけ吐き気がする。
今は恵まれて、ただ幸せで、
それでも何かには裏切られて傷付けられた。
「ここにいる人は…傷付けてきたりしない？」
『しないよ、お父さん達はもうここにいないの
ここにいる人はそれなりに辛い思いをした人が集まっているから』
隣に座る少女は俺の膝に座って、ぎゅっと俺に抱きついた。
落ち着いているのか、それともまた別の意味があるのかは知らないし、
この時の私が何を考えているかなんて今の俺には理解できない。
「…お姉さんは今ここにいて幸せなの？」
『どうだろう、でも前よりは救われているよ
たくさんの人に囲まれて、心配もしてもらえる
多分、前の家よりはずっと報われてるし幸せ
だからこそ、嫌われてしまったらなんて思うの』
曇る灰色の色がない夜空をただじっと見つめて、
同じ黒い目の私を見つめる。
『きっと、いつか君も報われる日が来るから、
そしたら君は消えてしまうかもしれないけれど』
小さな手を握り、忘れかけた私を思い出す。
あぁ、いつ殴られるか不安で仕方なかった。
機嫌を損ねているかいつもそれだけが心配だった。
人の顔色ばかり見て、反撃ひとつしないで、
そうか、思い出した。
抵抗ひとつしないくせに悲劇ぶっている私が、
俺は一番憎くて仕方なかったんだ。
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蛞蝓。(プロフ) - 白黒さん» いいえ、大丈夫ですよ^^ (2019年1月3日 19時) (
レス) id: b2945d23b4 (このIDを非表示/違反報告)
白黒(プロフ) - 蛞蝓。さん» あれ……送れてませんでしたかねすみません！m(_ _)m (2019年1月3日 18時) (レス) id: 9362122ae5 (このIDを非表示/違反報告)
蛞蝓。(プロフ) - 白黒さん» 来てなかったのでこっちから送らせてもらいました…あってますかね？ (2019年1月3日 18時) (レス) id: b2945d23b4 (このIDを非表示/違反報告)
白黒(プロフ) - 蛞蝓。さん» 一応申請されてもらいましたりゅー114514ですクズとでも呼んでください((((( (2019年1月2日 21時) (レス) id: 9362122ae5 (このIDを非表示/違反報告)
白黒(プロフ) - 蛞蝓。さん» ありがとうございます！ (2019年1月2日 21時) (レス) id: 9362122ae5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛞蝓。 | 作成日時：2018年12月19日 15時
