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▽緊張で感覚麻痺 ページ34

「どうぞお掛けください」

『あ、はい…じゃあ失礼して』


イライくんが椅子を引っ張ってきて、

そこに座る指示が出たので指示通り座っておく。


というか緊張しすぎて色々の感覚が麻痺してる。

俺ちゃんと椅子に座れてる?大丈夫?

服着崩れてない?最悪だよそれは?


イライくんの部屋は必要最低限で、無駄に装飾などなく、

必要最低限のものだけしか用意されてなくて、すっきりしている。


机の上に俺が送ったフクロウが埃一つ被らずに置いてあったことが、

少しだけ…というかかなり嬉しかった。


「今日ナワーブから聞きましたが初ゲーム参加したようですね
初めてのゲームは如何でした?」

『いや、ナワーブくんがずっとチェイスしてくれてたので
解読に回って、ハンターにすらあんまり会いませんでしたから』

「解読はうまくいきましたか?」

『いきましたよ、やっぱり集中力はあるんでしょうね
でもチェイスはそんなに向いてないかもしれないです…出来て救出ですかね』


本当にくだらないちょっとしたお話だけだが…

それでも俺は楽しく、気分がとてもよくて、

いつもの仏頂面や作り笑顔ではない、素の笑顔でイライくんに笑いかけていた。


「…随分と澄んだ笑みを浮かべるんですね」

『へ…?』

「あぁ、いえ、前見た時と違って、
すごく素直な笑みだと思ってですね」


言ってはダメでしたか?と後付けして、口元を押さえ、

少し、申し訳なさそうな視線を送っているであろうイライくんを見つめる。

それに頬を緩めて、力の抜けた笑みを返した。

返したというか…自然に出たというのが正しいのだけど。


『きっとイライくんと話しているのが好きだからだ』


ほろほろと溢れ出す本音。

うまく隠しきれないけれど、なんだろうか。







淡い甘さのクッキーを口いっぱいに頬張るくらい、

君との会話は幸せで、甘くて柔らかい。

▽照れる君、甘い感覚→←▽愛しい君とお話



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蛞蝓。(プロフ) - 白黒さん» いいえ、大丈夫ですよ^^ (2019年1月3日 19時) (レス) id: b2945d23b4 (このIDを非表示/違反報告)
白黒(プロフ) - 蛞蝓。さん» あれ……送れてませんでしたかねすみません!m(_ _)m (2019年1月3日 18時) (レス) id: 9362122ae5 (このIDを非表示/違反報告)
蛞蝓。(プロフ) - 白黒さん» 来てなかったのでこっちから送らせてもらいました…あってますかね? (2019年1月3日 18時) (レス) id: b2945d23b4 (このIDを非表示/違反報告)
白黒(プロフ) - 蛞蝓。さん» 一応申請されてもらいましたりゅー114514ですクズとでも呼んでください((((( (2019年1月2日 21時) (レス) id: 9362122ae5 (このIDを非表示/違反報告)
白黒(プロフ) - 蛞蝓。さん» ありがとうございます! (2019年1月2日 21時) (レス) id: 9362122ae5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蛞蝓。 | 作成日時:2018年12月19日 15時

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