【第五人格】絵描きは占い師を描きたい！【イライ・クラーク】 (ページ31)

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▽優しリッパーさんページ31

『はぁ…はぁ…ッ』

走りまくって息切れをして、やっと庭を見つけた。

もっとちゃんと歩いて見つければよかったかもしれない。

走っているうちに通り過ぎたところだったから。

『リッパーさんはいらっしゃいますか！！』

「はいぃ！？」

庭の扉をかなり強めに開いて、叫んだ。

庭の机の近くにある椅子に座っていたリッパーは飛び跳ね、

そのまま後ろに後転するというよくわからないことをしている。

『言いたいことがあってここまで来ました！
お話聞いていただけますでしょうか！』

「わかりましたからちょっと落ち着いてください！？」

フクロウをとりあえず地面に置いて、

すとんっとその場に正座すれば、地面に額を押し付け、土下座した。

『ハスターさんからリッパーさんが俺を心配していると聞きました！
今日の試合での無礼な言葉と可笑しな行動については気にしないでいただいて結構です！』

「ヘァ！？ちょ…汚れますよ！顔を上げて！」

『無礼な言葉は仲間を守るため…もし傷付けていたのなら謝ります
可笑しな行動に至っては俺の特質と知っていただければ…』

「とりあえず顔を上げてください！話はそれからです！」

顔をあげるとやはりそこにいたのはリッパーさんだ。

刃のない手で俺の顔についたであろう砂埃やらを払ってくれた。

「…まず、特質ということは…」

『自分の手の内を明かすようですが…いずれ知るでしょうし教えます
俺はハンターに攻撃されると痛みで精神が不安定になって方向転換がうまくできません

その特質に合わせて俺もおかしくなってしまうわけです
だからこそ、いらぬ心配をかけさせてしまったことを謝罪したい』

ただ、まっすぐリッパーさんを見つめて、

変わらず正座をしたまま、ただ言葉を紡いだ。