【第五人格】絵描きは占い師を描きたい！【イライ・クラーク】

▽逃げる手立て ページ24

「貴方のせいでもう三人とも逃げれる状態じゃないですか！」

「知るかよ！お前が追いかけるの下手くそなだけだろ！
後縛ってる状態で殴ってくんな！八つ当たりか！！」


救出に来たのだが、なんというか、

圧倒的…リ傭…！って感じ。


腐 ( )女子の人とか大歓喜しそうだけど、

今の俺は勝利することを考えているので楽しめない。

暇さえあれば楽しみたかったけど。

ていうかハンター、今回リッパーだったのね。


急いでナワーブ君が縛られる椅子に走りよった。

手をつけ、有刺鉄線みたいな縄から助け出す。


「Aッ！？」

『ナワーブ君逃げて！俺が時間稼ぐから！』


走り出して、ナワーブ君の壁になる。

だが、これだとリッパーがナワーブ君を狙うかもしれない。


それなら、俺にタゲヘンできればいいが…

考えて走っていれば、一つ思いついたことがある。

まぁ、ちょっとした自傷にもなりそうなことだが…


リッパーに振り返り、

大きく息を吸った。


『おい変態絵描きの爪楊枝！
お前みたいなノロマの相手は俺だ、捕まえてみろ亀！！』


大声と共に、ナワーブ君の前から逸れると、

リッパーは頭にきたのか俺に攻撃をぶつけてきた。

しかし、なんでか負傷状態にはならない。


「今のはちょっと効きましたよ…覚悟なさい！」


とんでもない顔(見えないけど)のリッパーが、

こちらにぶんぶんと狂気的な左手を振ってくる。


『うわああぁあ！なんだよその左手！
どうやったらそんな巨大化すんの！？気持ち悪い！』


とりあえず、今は逃すこと優先だ。

俺が逃げるのは二の次。

▽痛みと恐怖→←▽イケナワ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す