【第五人格】絵描きは占い師を描きたい！【イライ・クラーク】 (ページ22)

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▽ゲーム開始ページ22

サバイバーはバラバラになって、ゲーム地点に送られる。

勿論飛ぶ場所はある程度決まっているが、ほとんどはランダムだ。

ハンターもそれは同じ。

一応これでも散々ゲームはやってきた。

それなりに逃げもチェイスも解読もできるだろう。

俺の特質が、劣化型でなければの話だが。

とりあえず最初から所有している筆とパレット、絵の具を使い、

壁に絵を描いてみようと思った。

ペストマスクは邪魔になるので外して、描いてみるが、

割れ窓、板は描けるのに、キャラクターのみ描けない。

なるほど、納棺師と似た感じで、一度見ておかないと描けないのか。

ならとにかく、今は解読に回ろう。

合流できて、顔を覚えれたら筆を使おう。

黄色の表示が出ている未解読の解読機に近付き、手を付ける。

キーボードを押すような音、起動し始めがたがたと音を立てる解読機。

調整も比較的でなくて、集中してしまう。

やはり、目の前のものをやれとなるとこうなってしまう。

絵を描く時と同じで、まるで自分を殺して、無心になっているみたい。

『おわったぁ…』

息を吐いて、解読機から手を離せば、視線に気付く。

横を見てみればこっちをガン見するイソップさんがいて、

思わず肩をあげ、後ずさりしてしまった。

『い…イソップさん…でしたっけ？
いるならいるってちゃんと言ってくださいよ…』

「あ、あぁ…すいません」

苦笑いを浮かべながら、イソップさんを見つめると、

少し気まずそうな…残念そうな顔を浮かべて、イソップさんは謝った。

『そうだ、イソップさんの特質知りませんでした
良ければゲームの後でも教えていただけませんかね？』

「…いいよ」

『ありがとうございます
俺他の解読向かいますんで、イソップさんもできることやってくださいね』

イソップさんに背を向け、走り出す。

よく考えればイソップさんは人嫌いなんだっけ。

死体愛好家が、なんで生きた人である俺を見ていたんだろう。