【第五人格】絵描きは占い師を描きたい！【イライ・クラーク】 (ページ11)

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▽大発狂(してない) ページ11

館の扉の前、俺はただノックするかずっと迷っていた。

勿論ノックは大事だが誰が出てくるかわらかないし、

誰かによっては発狂してしまうかもしれないほど嬉しくなるかもしれない。

そんなことしたら俺のサバイバーライフが一気に変人ライフになってしまう。

いや、他のサバイバー達に変人として見られるのも悪くはない…？

なんて考える俺は嬉しすぎて頭のネジが五、六本外れたかもしれない。

とにかくノックを三回、扉を叩いて誰かが出てくるのを待った。

ちなみにノック二回は空室確認で人がいるのに失礼となるから、

やらないほうがいいらしいですね。

本来なら四回ほどノックするのが正しいけれど、

そこまですると、かしこまりすぎている、多すぎるというのがあって、

今は三回が丁度いいそうです。

誰に話しているのかもわからない一人実況を脳内でやっていれば、

がちゃりと扉が開く音がして、かちりと体が強張った。

「あ！新しいサバイバーなの！」

ドアから顔を覗かした麦わら帽子、

緑のエプロンのような家庭菜園をしていそうな可愛い女の子。

『うぉ…んんｯ……こんにちわ』

その姿を見て一瞬で発狂しそうになったので、

急いで口元を押さえて、

いつもの営業スマイルみたいな笑みを浮かべ笑いかけた。

笑顔作らないとにやついてしまいそうになるから、

しばらくはこれで許してください。

「今回は女の子なの嬉しいの！」

『…おやそうでしたか、
こんなズタボロ雑巾の娘っ子で満足いただけたなら嬉しいもんです』

けらけらとよく見るような笑顔を浮かべれ、

麦わら帽子の少女、エマ(本名違うけど)に引っ張られ、

俺は屋敷の中へと入っていった。