【BL】実はヤンデレな男達。【オリジナル】

8話:学校帰り。 ページ8

女子「A先生、さようならー。」


「おう、また明日元気に来いよ！」


時刻は6時を回る頃。


当たりも薄暗くなり、生徒が次々に帰っていく。


莇「…うっす。」


「！莇もまた明日な！」


莇「…あぁ。」



嬉しかったのか、莇は頬を少し赤らめて帰った。



…意外と可愛いところあるんだな…。



兎沢「兄貴ー！！！」



すると至が奥から凄い勢いでこちらに向かってくる。



「うわっ…」


兎沢「兄貴兄貴兄貴兄貴〜！！♡♡」


「ちょ、苦しいって……。」



至は甘えん坊だ。


すぐ俺にこうやって抱きついてくる癖がある。


そのせいか、周りからは“ブラ コン"と言われるようになってしまった。



「…そう言えば白鳥は？一緒じゃないのか？」


兎沢「・・・。」



…また俺は可笑しい事を言ってしまっただろうか。



兎沢「白鳥は、"やる事がある“って言って先に帰ったよ。」


「そうか。」



課題が残っていたんだろうか。



兎沢「それより早く帰ろっ！電車混んじゃうし！」


「…そうだな。」










.









.









────俺はこの時、何故気づかなかったんだろう。






白鳥「ﾊｧ…ハァッ……ﾊｧｯ……せんせ、A先生ぇ…♡」




”瞳の暗い白鳥“が、


俺の“私物”を持って何かを考えていた。

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