7話:運命の人。 ページ7
──A先生、ボクの事、覚えていますか…?
運命の出会いは中学2年生の頃だった。
ボクの名前は、白銀 幸(しろがね ゆき)。
当時のボクはクラスの皆から嫌われていた。
要するに虐められていたのだ。
机に落書きをされたり、靴に画鋲や虫の死骸を入れられてたり、
ボクの心はボロボロだった。
そんなボクを救ってくれたのは……A先生だった。
あんなに優しくておっちょこちょいな先生でも、
聞いた事のない怒鳴り声で─────
『てめぇらのやってる事はな…!!!ただの人殺しなんだよ!!!』
その言葉を聞いた瞬間、ボクは泣いていた。
A先生はボクを優しく抱きしめてくれた。
───今でも覚えている、あの暖かい感触を。
そしてA先生は違う学校へ行ってしまった。
急な事だったそうだ。
寂しかったけど、ボクはその寂しさを堪え、何とか中学校卒業を迎えた。
────高校入学式。
ボクは目を見開いた。
だってそこには、ボクの大好きなA先生が立っていたからだ。
当然声を掛けようとした。…でも。
───A先生は、ボクの事、覚えているのかな……。
そんな不安がボクを襲った。
だからせめて遠くから見ていたい。
それから毎日職員室を欠かさず除くようになった。
A先生と楽しそうに喋っている人を見ると、
ちょっと嫉妬しちゃうけど……。
────もう一度、A先生とお喋りしたいな。
.
***
・白銀 幸(しろがね ゆき)
→1年C組。ストーカー気質。
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ヨーグルト - ガァァァァァァ好きィィィィィィィィサイコーだぁぁぁぁぁ更新頑張ってください好きィィィィィィィィ (2020年5月25日 23時) (レス) id: 5f6f60e1f9 (このIDを非表示/違反報告)
ひかね。(プロフ) - ゆゆさん» ありがとうございます!!!!そう言って貰えると嬉しいです!!! (2020年5月16日 6時) (レス) id: 07178f9411 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - やだこの小説さいっこうじゃないですか! (2020年5月15日 22時) (レス) id: df3053a0b9 (このIDを非表示/違反報告)
ひかね。(プロフ) - 皇さん» ありがとうごさいます☆嬉しいです! (2020年5月15日 6時) (レス) id: 07178f9411 (このIDを非表示/違反報告)
皇 - はぁぁぁぁ、何なんですか?これ、くっそ大好きです☆ (2020年5月15日 0時) (レス) id: 8fe2495ae6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひかね。 | 作成日時:2020年5月14日 14時