弱虫ペダル×体調不良3 (ページ16)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:12,552 hit

東堂×乗り物酔い③ ページ16

東堂side

アトラクションが終わる頃には完全に酔っていた。

朝食が出て来そう...

オレが黙っているからかみんなが声をかけて来るのでトイレに行きたいと伝える。

気持ち悪い...結構やばいかも...

歩くのが辛くなりしゃがみ込む。

するとみんなが驚いていた。

当たり前だ、こんなとこで急に座るんだから。

やばくなって来て必死に気持ち悪いと伝える。

伝えたら伝えたでグッと何かが込み上げて来て思わず口を押さえる。

福『ほら、着いたぞ、我慢しなくていいからな。』

福がトイレの個室までオレを運んでくれた。

東『ハアッ...ッウウ！ゲェーっ！パシャパシャ』

便器を見た途端我慢していたものが一気に溢れて来る。

新『間に合って良かったな...』

荒『全くだ。』

東『...ッオエー！ハアッハアッ...すまない...もう大丈夫だ...』

吐いたらだいぶ気分が良くなった。

荒『ほら、口濯げよ。』

荒北が水をくれる。

東『ああ...みんなすまなかった...』

新『おめさん大丈夫かー？』

福『少しそこのベンチで休もう。』

ベンチに座る。

福『飲み物買って来る。』

荒『お前朝から調子悪かったのー？』

東『いや...』

新『尽八調子悪いなら今日は帰るか？』

え？そんなの嫌だ！ただ乗り物に酔っただけで...恥ずかしい。

荒『んだな、福ちゃん戻って来たら帰るかー。』

帰る？せっかく来たのに嫌だ！みんなに言わないと！

東『実はただの乗り物酔いで...帰りたくないぞ！』

荒『はあ！？乗り物酔い？ってあのジェットコースターに酔ったの！？』

東『それは...！面目ない...』

新『じゃあ元々体調悪かったじゃないのか！良かった！今はもう大丈夫か？』

東『ああ、腹が減るくらい元気だ...』

荒『んだよそれ！』

東『だから...帰りたくないぞ！』

オレがそう言うと隼人と荒北は目を見合わせて吹いた。

荒『ったくガキかよ！じゃあ福チャンが帰ってきたらなんか食べに行こうぜ。』

少しして福が全員分の飲み物を買って帰って来た。

その後みんなで遊園地にあるレストランでご飯を食べて、遊園地を満喫した。

みんなが緩めのアトラクションを選んでくれた。

ちなみにオレはみんなに迷惑を掛けたのでソフトクリームを全員分奢った。

たまたま買ったそのソフトクリームが園内で人気商品だったらしく、結構美味しくてみんなにも評判が良かった。

その後は一切乗り物酔いする事もなく、無事に寮まで帰宅しました。