集団胃腸炎【47】 ページ9
銅橋side
急に授業中に委員長が手を挙げたと思えば真波が体調悪いらしい。
すぐに真波の方を見ると腹を抱えて辛そうにしていた。
1人だと心配だから俺が着いて行ってもいい事になった。
廊下に出てトイレまで向かう途中。
銅『真波!?』
目の前で急にうずくまる。
真『...ハアッ...もう...無理...ハアッハアッ』
銅『え?』
真『ハアッ...っハアッ...ハアッ..ヒュー...』
目の前で苦しそうにする真波。
俺もしゃがみ声をかける。
銅『おい!真波!』
目線が合わない。目が虚だ。
真『ビチャビチャ...ビチャブリブリ!ハアッ...ビチャビチハアッ...ハアッ』
は!?マジか!?
真波のお腹がギュルギュルと悲鳴を上げているのは分かっていたが、なんとこの場で物を出してしまったようだ。
最初その事を理解するまでに時間が掛かった。
床には水溜りのような物ができ、ケツからはビチャビチャと音を立て物を出し続けている。
間に合わなかったか...
まあ調子悪りいんだから仕方ない。
真『ゲエーッ!オエッ...ハアッハアッハアッ』
!?
声を掛けようとすると今度はその場に戻し始める。
もう廊下は大惨事だ。
銅『おい!真波!おい!しっかりしろ!』
返事がない。
俺はどうしたら良いか分からず、真波をとりあえずそのまま抱き抱えてトイレまで連れて行く。
銅『ちと待っとけよ!』
個室に真波を置き保健室に走る。
銅『先生!大変っす!!』
ノックもせず急いで保健室に入ったので先生が目を見開いて驚く。
先『どうしたの!落ち着いて!』
一度深呼吸をしてから全ての事情を話すと掃除道具と着替えを持って先生が来てくれた。
幸い授業中だったのであの道を通った奴はいなかったようだ。
廊下は他にも授業がなく空いた先生達で掃除と除菌もしっかりしてくれてすぐに匂いもなくなった。
生徒達に気づかれる事もないだろう。
たまたま歩いて来た他の先生にも声を掛け、掃除は任せすぐに真波の元に向かう。
銅『真波!』
真『ッウ...ハアッハアッハアッハアッ』
あれ?意識ある?
先『真波君!』
目を開いていてはいるがやはり焦点が合わない。
銅『おい!しっかりしろ!』
とりあえず先生と服やら口やら尻やら全て拭く。
銅『悪いけど全部脱がすからな。』
大変だったがなんとか着替えまで済ますことができた。
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作者名:momo | 作成日時:2020年11月24日 18時