弱虫ペダル×体調不良3 (ページ23)

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新開(隼人)×ストレス⑦ ページ23

新開side

靖友がトイレまで来てくれた。

最初は正直開けないでいるつもりだった。

だけど気持ち悪くなってからあまりにも辛くて助けを求めるように開けてしまった。

それからもしばらくは吐けずに便器とにらめっこ。

靖友が吐きたい？と聞いて来た時はもちろんすっきりしたかったので頷いた。

だけど指を入れられたのはびっくりしたし怖かった。

ああするとこんなに吐けるのか...

すっきりはしたけど靖友に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

こんなんでもう嫌われたかもしれない。

友人の前で大量に吐いて泣いて嘔吐物の匂いも酷くてドン引きされてるかもな...

あまりにも辛くて涙が止まらない。

新『ご...め...ハアッハアッハアッハアッハアッヒューハアッヒューハアッハアッハアッ』

また呼吸が苦しくなって来る。もう嫌だ。

荒『おい！新開！どした！？』

苦しくて反応ができない。

荒『過呼吸か！？ッチ袋はねえし...とりあえずゆっくり息吸えよ！スーハーだ！』

靖友が慌てて背中をさすってくれたり俺を楽な体制にしてくれたりする。

大丈夫...過呼吸は慣れてる...

新『ハアッハアッハアッヒュー...ス...ハアッスー...ハー...ハアッハアッスー...ハアッ...』

少しづつだけど空気が入って来る。

荒『よしよし、ゆっくりでいいからな。』

新『ハアッスー..ハアッハアッ...スー...ハー...ハアッハアッ』

落ち着いた...苦しかった...また涙が止まらない。

荒『落ち着いたな...良かった。にしてもかなりしんどそうだな。保健室行くか。』

保健室か...行きたくないな...なんならもう帰りたい...

新『...やすとも...ハアッハアッもう大丈夫だから...授業行って...ハアッハアッ』

辛い。一人になりたい。こんな姿をこれ以上見られたくない。

荒『はぁ？こんなんなってる奴置いて行けねえよ。』

新『いいから...ハアッハアッ行けよ...』

荒『なんなの？こっちは心配してんだけど。』

新『だから...もう...ハアッ...大丈夫だから...』

荒『行かねえよ。早く保健室行くぞ。立てるか？』

靖友が俺に肩を貸して立ち上がらせようとする。俺はその手を振り払った。

新『本当に...ハアッハアッ...いいから...ハアッハアッ授業行け...邪魔なんだよ！...』

俺は声を荒げて余計なことを言ってしまった。

沈黙する...

荒『そうかよ、なら勝手にしろ。ぶっ倒れても知らねえから。』

そう言うと俺から手を離しトイレから出て行った。