弱虫ペダル×体調不良3 (ページ19)

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新開(隼人)×ストレス③ ページ19

荒北side

最近新開の様子がおかしい気がする。

俺は鼻がいいから匂いで分かるんだよ、なんか変な奴がいる時とか。

そう言う時指摘すれば大体当たるんだ。

朝食の時だっておかしかった。

普段なら食いもん目の前にしたらがっつく奴がじっと朝食を見てボーっとして。

熱でもあんのか？って思ったけどそう言う感じではなかった。

チッ...気になる。

今は俺、福チャン、新開、東堂で校舎へ向かって歩いている。

東『で、こうなったんだよ！すごいだろ！』

福『ふむ。』

新『すごいな～』

毎度の事だが東堂はテンションが高い。

会話をしてたらあっという間に校舎に着き教室に入る。

ちなみに俺と新開と東堂は同じクラス。

福ちゃんだけが違くて隣のクラスだ。

やがて先生が来て授業が始まる。

あれ？

いつもならそこそこちゃんと授業を受けているはずの新開が珍しく顔を伏せている。

寝てんのか？珍しい事もあるもんだな。

1時間目が終わり、次は移動教室なので新開を起こしてやろうと席を立つ。

俺の席から新開の席は少しだけ離れていた。

荒『おい、新開、起きろよ。』

新『...』

こりゃ爆睡か？

東『荒北？隼人寝てるのか？』

東堂もこちらに来る。

荒『おい、起きろよ移動すんぞ。』

次は体を揺らしたから気付いたようだ。

新『...ああ...ごめん...』

やっと顔を上げたと思い覗けば顔色が良くない。

調子悪いのか？

東『隼人、顔色が良くないぞ？体調悪いのか？』

俺よりも先に東堂が聞く。

新『いや...眠かっただけだ。』

そう言うと新開は立ち上がった。

新『起こしてくれてありがとう。』

いや明らかに顔色悪いだろって思ったけどここで言った所で否定して来るだろうから俺は黙った。

教室を移動する。

東『なわけでさ、どう思う？』

また東堂は喋ってて本当良く喋る事が尽きねえなって思う。

まあつまらない話でもないので聞いていると急に新開の足が止まる。

荒『新開？』

新『...ちょっと...先に行ってて...ハアッ...』

東『どうした？やっぱり体調悪いのか？』

新『いや...ちょっとトイレ行ってから行くから...』

荒『もう授業始まるまで時間ねえよ？』

新『うん...でもちょっと...』

東『分かった、じゃあ先に行くが急げよ。』

新『ああ...』

トイレまで向かって新開が歩き出すので今行くのかよって思ったけど、止める事は出来ず俺と東堂は先に移動先の教室に向かった。