Episode1420 ページ7
✿
「待てコラぁ！」
「(さっきの…人間)」
いつの間にかパワードスーツを着た桃華と小雪が追いかけてきたのだ。
小雪が手裏剣を投げると少女は避けて足を止め
2人は強く揺れながらも足場に臀を付いた。
「貴女は何者！ドロロに何をしたの！」
「邪魔をするな。フユキとギララは私が貰う」
「え！？」
「……？」
「っ！？」
「！」
「「えぇ！？」」
いきなり少女がそんな事を言い出し、
冬樹は困惑、ギララは理解出来ずに首を傾げ、
桃華は驚いた顔をし、小雪は瞬きをする。
「も、貰うって…2人同時に……？」
「ざけんな！冬樹くんを！貰われて溜まるものですか！」
［あの……ギララさんは…］
「桃華ー！インパクト！」
桃華が怒るのも無理は無いだろう。
彼女はずっと冬樹のことを想い続けてきたのだ。
簡単に奪われて溜まるかと桃華は怒りのあまり、
桃華インパクトを少女に喰らわせようとした。
「わぁ！？」
しかし少女のカチューシャからはバットと手が出て、
桃華の攻撃を跳ね返したのだった。
「へ…」
「飛剣陣！蛇軍の如く！」
「ちょっと待ってよ！僕たちが居ること忘れてない！？」
冬樹はやっと口元から自ら解放させ、
ギララも居ることを無視されているように感じ、焦るように小雪に言う。
がしかし、少女のカチューシャからは大量の目が浮き出て、
小雪が放ってきた手裏剣をなんと止めたのだ。
「うわぁ…！」
止めた手裏剣は冬樹とギララの元に落ちるが、
2人は何とか避けることに成功した。
「……出来る」
「邪魔をするなと言った筈だ」
少女のカチューシャからは多数の蛇が出てきた。
「っ！ご、ゴーゴン！
西澤さん！東谷さん！この子を目を見ちゃダメだ！」
「……？」
冬樹は焦ったように2人に言うが、少女は目を開き、
2人は石にされてしまったのだった。
桃華は空に浮いていた為かそのまま落ちていき、
後から追いかけていたモアと夏美の元に落ちて、
夏美が上を見ると少女、冬樹とギララがいた。
「行きましょ、フユキ、ギララ」
「え？ど、何処へ？」
「私たちの世界よ」
「ぷはぁっ、……私たちの…世界？」
ギララもようやく自ら口元を解放し、
彼女の言う『私たちの世界』の意味が分からず、少女に聞くが、
少女はカチューシャから大きな羽を取りだし、
冬樹とギララを連れて行ってしまった。
「冬樹ーーー！」
「ギララさん！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 26人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Irobi(プロフ) - オリさん» コメントありがとうございます。いえいえ、この小説を読んでくれてとても嬉しく思います。それに一気読みまで…！嬉しすぎてなんて返せば良いか分からないくらいです…。これからも不定期更新ですがこの小説を見てくれると嬉しいです。応援ありがとうございます！ (2022年5月16日 20時) (
レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
オリ - 自分が見始めたのは28の時ですが、もう最高過ぎて一気読みしました！キャラ設定が苦手なので伏線等も貼れるその文才とアイデアが羨ましいです！おかげで一番好きな作品が出来たです！これからも頑張ってください！応援してます！ (2022年5月16日 6時) (レス) id: 4a481b011a (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - ケロロ軍曹好きな一般人さん» コメントありがとうございます。初期から見てくださっていることに驚きを隠せません。とても嬉しいです。ありがとうございます！不定期更新ではありますが、これからもよろしくお願いします！ (2022年5月12日 0時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
ケロロ軍曹好きな一般人 - 最初の頃から拝見させていただいております。アニメ本編だけではなくオリジナルストーリーもとても面白いです。これからも頑張ってください！ (2022年5月11日 22時) (レス) @page43 id: d16d58fe52 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Irobi | 作成日時：2022年4月29日 16時
