Episode1443 ページ30
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冬樹は浴衣に着替え、女湯の方へと向かうと、
体にタオルを巻いた夏美が振り返って、
彼らの姿を見てホットしていた。
「…何があったか教えてくれる？」
「…うん」
ギララの問いに夏美は頷いて訳を話してくれた。
どうやら、ケロロが追っ払った猿は逆上し、
沢山の猿を連れて襲ってきたのだという。
夏美も助けようとしたのだが、
風呂の戸は閉められてしまって助けることは出来なかった。
「という訳なのよ…」
「クソ…猿め…。
さっきの仕返しにママ殿を人質に取ったわけでありますな…」
ケロロの苛立ちもかなりあった。
「…ギロロ先輩、そのタンコブなんです？」
「い、いや…これは…」
「…ごめん、ギロロ」
女湯にはギロロもいたのだが何故か大きなタンコブがあり、
ギララが首を傾げて不思議そうに質問するが、
ギロロは気まずそうにして目を逸らしてしまい、
夏美がそんな彼を見て小声で謝っていた。
「きゃあああ！！！」
「「「っ！？」」」
風呂場では何をやっているのかは分からないが、
きっと秋の身に危険があることは分かる。
(本当は猿が互いの背を流しているだけだったり、
温泉の中でシンクロナイズドスイミングをしているだけである)
「どうしよう…早く助けないと…」
「でも、猿って結構凶暴なんでしょ？」
「…特に野生だと危なすぎる」
野生の猿は危険だとよく耳にする。
動物が苦手で手も足も出ない秋にとっては、
まさに最悪な出来事である。
全員が攻撃も出来ないことに悩んでいた。
「こうなったら、一気に武力制圧しかない」
「相手が野生の猿であっても、拙者が話せば分かり合える筈でござる」
「ノッノッノッ」
「「？」」
武力制圧か、話し合いか。
それぞれ案を出すギロロとドロロの前には、
ケロロの指先が横に振られていた。
「ここは出来るだけ穏便にママ殿を無傷で奪い返し、
かつ温泉の支配権を奪い返すというハイレベルな外交が必要なのだよ。
これはまさに、我輩のような指揮官の力の見せどころ！
相手と平和的に交渉するという外交テクニックを屈指するであります！ゲロゲロリ」
「軍曹さんの無意味に出しゃばりな感じが最高ですぅ！」
「なんか変な時に軍人魂に火が付いちまったみてぇだな。クックック〜」
かなり頭の良い事を言っているケロロであるが、
普段の意地汚さからかタママやクルルには
ナチュラルにディスられる始末である。
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Irobi(プロフ) - オリさん» コメントありがとうございます。いえいえ、この小説を読んでくれてとても嬉しく思います。それに一気読みまで…！嬉しすぎてなんて返せば良いか分からないくらいです…。これからも不定期更新ですがこの小説を見てくれると嬉しいです。応援ありがとうございます！ (2022年5月16日 20時) (
レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
オリ - 自分が見始めたのは28の時ですが、もう最高過ぎて一気読みしました！キャラ設定が苦手なので伏線等も貼れるその文才とアイデアが羨ましいです！おかげで一番好きな作品が出来たです！これからも頑張ってください！応援してます！ (2022年5月16日 6時) (レス) id: 4a481b011a (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - ケロロ軍曹好きな一般人さん» コメントありがとうございます。初期から見てくださっていることに驚きを隠せません。とても嬉しいです。ありがとうございます！不定期更新ではありますが、これからもよろしくお願いします！ (2022年5月12日 0時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
ケロロ軍曹好きな一般人 - 最初の頃から拝見させていただいております。アニメ本編だけではなくオリジナルストーリーもとても面白いです。これからも頑張ってください！ (2022年5月11日 22時) (レス) @page43 id: d16d58fe52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Irobi | 作成日時：2022年4月29日 16時
