そして、彼は考えるのをやめました。30

Episode1431 ページ18

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［さて、そんな騒ぎのあった翌日］



目覚ましが鳴り、夏美はそれを止めて起き上がり、
欠伸をして大きな伸びをする。



「……っ！」



夏美は何かに気付いて急いで階段を降りる。

するとそこには昨日居たドロロ以外の全員の姿があった。
どうやら、冬樹とモアも喋れなくなってしまっていた。



「『やはりなつみもか』」



ギロロが旗を上げながら会話をしようとし、
夏美がタママを見るとタママも声が出ないらしい。
クルルは乾いた声で笑いながらパソコンを夏美に見せた。



「『どうやら隊長の宇宙ノド風邪が、
その場にいたギララ以外の全員に染っちまった(・∀・)』」



「っ！」



「…あれ？宇宙ノド風邪ってよくペコポン人構わず、
誰にでも感染っちゃう病気なんだけど…。
ごめん、説明し忘れちゃったね」



ギララがマスクをしていた理由は感染されたくなかったらしい。
その理由を昨日言わなかった事について、淡々と謝っていた。

そして、現在ギララも自分以外に感染していることが分かっているので、
昨日と同じようにマスクをして防止対策をしていた。



「ゲ〜ロゲロゲロゲロ！」



それを発見したケロロは人数分のアンテナ、
そして1つのマイクを取り出した。



「『さぁ！それじゃあ一丁行ってみようかー！
ゲ〜ロゲロゲロゲロ！』」



感染してしまったギララ以外の全員に
ケロロによってアンテナが付けられてしまった。



「『例えトイレに行きたくなっても、
このままノンストップで続けるでありますよ…ゲ〜ロゲロゲロ！』」



ケロロの仕返しの時が来るのが分かり、
アンテナを付けられた人はギララを見る。
まるで「助けて」とでも言うように。



「…………」



がしかし、ギララは全員から視線を逸らした。



「『夏美でーす！ケロロ軍曹ちゃん！
昨日ガンプラを捨てさせちゃってごめんね！
はい！お小遣いあげるから！新しいの買ってね！』


『ボクはタママ二等兵ですぅ！ささ！軍曹さん！
ボクのお菓子、どれでも食べてくださいですぅ！』


『うぅん…俺はギロロ伍長。貴方の忠実な下僕になりまう…』」



と言った感じにケロロは感染された皆を操って
とても楽しそうにしていたのだった。



［この後、軍曹のあまり似ていない
皆の物真似が永遠と続いたのは言うまでもない！］



「似てないは余計でありますよ！
そんじゃあギララもいっちょやってみよう！」



「興味ないです」

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